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文人貴族と市聖空也=A writer of nobility, Ichi no Hijiri Kuya
著者 中村一晴 (著)=Nakamura, Isse (au.) ; 佛教大学学術委員会大学院紀要編集委員会
掲載誌 佛教大學大學院紀要
巻号n.35
出版年月日2007.03
ページ75 - 91
出版者佛教大學大學院
出版地京都, 日本 [Kyoto, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語日文=Japanese
キーワード空也; 文人貴族; 弥陀念仏; 知識結縁会
抄録本稿は、空也に関する記録の内容を検討し、空也の生涯について記録した三人の文人貴族それぞれの思想について考察を試みたものである。空也に関する考察はこれまでに数多く見られたが、念仏の祖師としての空也像を中心に考察されたものが多く、「空也誄」に念仏信仰の影響が低いことから、その価値を低く見るといった傾向すら存在していた。たしかに、浄土教という枠組みを中心に見た場合、「空也誄」に見られる様な雑多な信仰や活動は、余分な印象を与えるものではあろう。しかし、それはそもそも空也の本分が浄土教にあったと見た場合に生じる感覚である。空也の行動の機軸がどこにあるかを問い直してみたいと考え、最初に、記主個人の思想のはつかみにくい史料ではあるが、為憲・保胤に先行して空也について記録に残した三善道統の願文を対象に、当時の京都の社会の状況とその中における空也の思想的・社会的な立場について考察した。ついで、源為憲の「空也誄」から浄土教以外の空也の行業を調べ、為憲が社会的弱者の救済に関心を抱いていたことを述べ、慶滋保胤の「日本往生極楽記」空也伝との比較から、保胤が誄の文章に増補・省略を加えた結果、後代に念仏の祖師と呼ばれる空也像が成立したものであって、十二世紀前半より前の記録では、空也は念仏よりは「空也誄」に見られるような弱者救済や知識結縁のイメージで捉えられていたことを明らかにした。
目次はじめに 76
第一章 三善道統と空也 76
第一節 『大般若経』供養願文 76
第二節 応和の宗論と空也 77
第二章 源為憲と空也 80
第一節 『空也誄』 80
第二節 為憲と衆生救済 82
第三章 慶滋保胤と空也 83
第一節 『日本往生極楽記』と空也 83
第二節 保胤と知識結縁会 85
むすび 87
ISSN13442422 (P)
ヒット数403
作成日2009.07.17
更新日期2021.01.13



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