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『碧巖錄』を読む
著者 末木文美士
初版
出版年月日2018.08.17
ページ288
出版者岩波書店
出版サイト https://www.iwanami.co.jp/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類書籍=Book
言語日文=Japanese
抄録『碧巌録』とは,北宋初期の雪竇重顕が古則百則に対して頒をつけた公案集に,北宋晩期の圜悟克勤が垂示・著語・評唱を加えた禅の教本である.「宗門第一の書」と称され,日本の禅に多大な影響をあたえた禅教本の最高峰を,言語による言語の解体行為という視点から読み解く.「文字禅」の世界の魅力を伝える入門書.
目次第一講 禅の根本問題
 1 『碧巌録』というテキスト
  『碧巌録』とは/岩波文庫新版の意義/各則の構成
 2 達磨,武帝をやりこめる(第一則)
  垂示/本則/頌/著語/評唱
 3 「無」の世界
  趙州の「無」/「無」の変質/禅の言葉

第二講 禅の言語論
 1 言語における意味の剝奪
  記号論からの接近/二元論の解体
 2 趙州の最高の道(第二則)
  垂示/本則/著語/頌
 3 言語をめぐる問答
  「至道無難」の展開(第五七,五八,五九則)/咽喉と口とをふさいでどう言うか(第七〇,七一,七二則)/維摩の一黙(第八四則)
 4 道元の言語論

第三講 禅の存在論
 1 言語と存在
  言語論から存在論へ/鈴木大拙説の検討/上田閑照説の検討/井筒俊彦説の検討
 2 露呈する世界
  展覧会場の便器/庭前の柏樹/秋風の中,まる裸(第二七則)/麻三斤(第一二則)/私とは誰か(第七則)
 3 馬大師の病気(第三則)
  垂示/本則/著語/評唱/頌
 4 解体する世界と「私」
  世界の終末(第二九則)/寒暑なきところ(第四三則)/坐禅はどう位置づけられるか

第四講 禅の人間論
 1 禅における主体と自由
  私こそ仏だ/無位の真人/大雄峰に坐る(第二六則)/俱胝が指を立てる(第一九則)
 2 禅における他者
  他者はいかにして成り立つか/卵がうまく孵るには(第一六則)
 3 潙山と徳山の果たし合い(第四則)
  垂示/本則・著語/頌
 4 対他性と倫理
  南泉,猫を斬る(第六三,六四則)/殺生は許されるか――道元の批判/結び
 5 質疑応答
  禅の言葉/二元論は超えられるか/倫理の問題/禅語録の読み方

補講 改めて『碧巌録』を読む
  研究状況の進展/圜悟と公案の言葉/雪竇と趙州――禅の言葉の取り上げ方/『碧巌録』と死者の問題――田辺元による第五五則解釈

付 録
 1 『碧巌録』全一〇〇則標題・登場人物一覧
 2 現代語訳で読める禅語録
ISBN9784006003876 (平裝)
ヒット数101
作成日2018.09.11
更新日期2018.09.14



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