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作者 |
佐野誠子
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出版日期 | 2020.02.28 |
頁次 | 382 |
出版者 | 名古屋大学出版会 |
出版者網址 |
https://www.unp.or.jp/
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出版地 | 名古屋, 日本 [Nagoya, Japan] |
資料類型 | 書籍=Book |
使用語言 | 日文=Japanese |
附註項 | 作者現為名古屋大学大学院人文学研究科准教授 |
摘要 | 歴史と宗教のあしもとで――。「怪力乱神を語らぬ」儒教の国にあって、怪異はなぜ、いかにして記録されるようになったのか。『今昔物語集』等にも影響を与えた古代中国の「志怪」について、史書の伝統や仏教伝来との関係を軸に、社会的文脈から生成過程、文体まで、初めてトータルに捉え、中国人の精神のかたちを逆照射する。 |
目次 | 凡 例 志怪年表
序 章 六朝志怪と怪異の歴史記録 1 怪を志す「小説」 2 「怪」とは何か 3 志怪はどのように位置づけられてきたのか 4 志怪のテキストについて
第Ⅰ部 史の伝統の中で
第1章 志怪の文脈 — 歴史書の拡大と変異の記録 1 史と志怪 2 雑伝書 3 五行志 4 変異情報の伝達と編集
第2章 志怪の系譜 — 五行志との関わりを手掛かりに 1 応劭『風俗通義』における災異と怪異 — 志怪誕生の素地 2 干宝『捜神記』と五行志 —— 志怪の成立 3 南朝宋時代の変異記録の行方と志怪 —『宋書』五行志と『異苑』を中心に
第3章 志怪の怪 1 廟神 2 幽鬼
第Ⅱ部 仏教を受け止めて
第4章 志怪における僧侶 — 新たなる怪異との邂逅 1 仏教伝来と志怪への影響 2 僧侶と志怪 3 僧伝と志怪
第5章 仏教志怪の系譜 — 応験記との関わりを手掛かりに 1 仏教志怪の誕生 2 『幽明録』『宣験記』と『冥祥記』— その内容の違い 3 『繋観世音応験記』の構成と他の仏教志怪 4 応験譚の南北差 — 佚名の文献資料を手掛かりに 5 応験記と志怪
第6章 冥界遊行の仏教化 1 僧侶の冥界遊行 — 慧達劉薩荷を例に 2 僧侶の冥界遊行が作られた理由 3 『冥祥記』の僧侶と『高僧伝』の僧侶
終 章 中国「小説」史への吸収 1 実録という形式と態度 2 実録という形式を用いた虚構 3 唐代における二種類の「伝」と歴史からの離脱
注 あとがき 引用書目 書名・作品名索引 人名索引 |
ISBN | 9784815809836 |
點閱次數 | 106 |
建檔日期 | 2020.09.15 |
更新日期 | 2020.09.15 |
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