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著者 |
高橋均
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版 | 初版 |
出版年月日 | 2017.02 |
ページ | 490 |
出版者 | 創文社 |
出版サイト |
http://www.sobunsha.co.jp/
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出版地 | 東京, 日本 [Tokyo, Japan] |
シリーズ | 東洋学叢書 |
資料の種類 | 書籍=Book |
言語 | 日文=Japanese |
抄録 | 『経典釈文』「論語音義」は、何晏『論語集解』を軸として、『論語集解』諸本、『論語鄭玄注』など異本間の字句の異同、難解字への音釈、漢魏六朝間の論語説家の注釈を集成し、より正しいテキストと字音を示す目的で、六朝末に陸徳明(550-630)によって撰述された。中国では唐・開成2年(837)に建立された開成石経以後、論語本文はすべて開成石経に従うようになり、その結果、「論語音義」の記述とずれが生じ、「論語音義」修改の遠因となった。一方、日本には開成石経以前の論語古写本が伝存し、しかもそれら古写本には現在通行する「論語音義」に見えない多くの条目が書き入れられている。本書は、日本に伝わる鎌倉時代の論語古写本と開成石経系統の論語テキスト、さらに論語古写本から輯佚した「論語音義」と通行本「論語音義」を対比検討して、「論語音義」に関わる諸問題を解明する。日本古代における中国古典の学び方を知る上でも、多くの示唆を与える画期的業績。 |
目次 | 序章 『経典釈文』「論語音義」研究の試み 一 陸徳明と『経典釈文』 二 『経典釈文』「論語音義」研究の目的と本書の構成 第一章 『経典釈文』「論語音義」の成書 まえがき 一 「序録」に見える『論語』注釈書についての疑問 二 「序録」に見える『論語』注釈書の検討 三 「論語音義」の依拠した『論語』注釈書 四 「論語音義」所引の論語説と皇侃『論語義疏』 まとめ 第二章 『経典釈文』「論語音義」を通じてみた『論語鄭玄注』 まえがき 一 鄭玄による「魯論読正」記事 二 「論語音義」所引の『論語鄭玄注』 まとめ 第三章 『経典釈文』「論語音義」を通じてみた『論語集解』 まえがき 一 「論語音義」所引『論語集解』と『論語』諸本比校 二 「論語音義」が依拠した『論語集解』の分析 まとめ 第四章 『経典釈文』「論語音義」の修改 まえがき 一 「論語音義」に見える「本今作(無)」「今本」「今注」と『論語』諸本との比校 二 「論語音義」に見える「本今」とは 三 集解に「本今」が用いられる場合と用いられない場合 四 経に「本今」が用いられる場合と用いられない場合 五 「論語音義」の所引句が依拠した底本の解明 六 古抄本『論語集解』書き入れの「論語音義」より「本今」を考える まとめ 第五章 日本における経書研究と『経典釈文』の受容 (一)藤原頼長の経書研究 まえがき 一 藤原頼長と中国 二 頼長の中国研究 三 「講論会」はどのように行なわれたか 四 時代を超えた経書研究 まとめ 附 藤原頼長読書記事 (二)『経典釈文』と『全経大意』 まえがき 一 『全経大意』の構成と『経典釈文』 二 『全経大意』「書目」について 三 『全経大意』「引文」について まとめ (三)鎌倉時代写『論語集解』断簡とその書き入れ まえがき 一 断簡の概要 二 断簡の経注はいかなる系統のテキストか 三 断簡に見える書き入れ−オコト点・声調・音訓 四 断簡に見える書き入れ−摺本 五 断簡に見える書き入れ−「論語音義」 まとめ 附論 附論一 定州漢墓竹簡『論語』試探 (一)定州漢墓竹簡『論語』について まえがき 一 竹簡『論語』とその概要 二 竹簡『論語』の本文 三 竹簡『論語』「校勘記」の検討 四 竹簡『論語』と『魯論語』『斉論語』『古論語』 五 竹簡『論語』と漢石経『論語』 六 堯曰篇「子曰不知命」章の検討 まとめ (二)定州漢墓竹簡『論語』「校勘記」補訂 まえがき 凡例 竹簡『論語』「校勘記」補訂本文 附論二 『論語鄭玄注』は日本に伝来したのか まえがき 一 『論語鄭玄注』の日本伝来を考える前提として 二 『論語鄭玄注』の日本伝来についての従来の説 三 『論語鄭玄注』の日本伝来を認めるよりどころ 四 『論語鄭玄注』の存在を疑わせる記録 五 『論語鄭玄注』存在を諸書に探す まとめ |
ISBN | 9784423192733 (上製) |
ヒット数 | 11 |
作成日 | 2018.10.09 |
更新日期 | 2018.10.09 |
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