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パウロと親鸞における宗教的悪と苦の問題についての比較思想研究
Author 南部千代里 (著)=Nanbu, Chiyori (au.)
Date2016.03.15
Pages123
Publisher大正大学
Publisher Url https://www.tais.ac.jp/
Location東京, 日本 [Tokyo, Japan]
Content type博碩士論文=Thesis and Dissertation
Language日文=Japanese
Degreedoctor
Institution大正大學
Department大学院文学研究科宗教学専攻
Publication year2015
Table of contents【目次】
第1章 序論 1
第1節 比較思想におけるパウロと親鸞 1
第2節 問題の所在 3
第3節 研究方法 5
第2章 パウロにおける悪と苦 8
第1節 本章の目的 8
第2節 ユダヤ教における悪と苦 8
1.はじめに 8
2.ユダヤ教における律法 9
3.律法における悪と苦の位置 9
4.律法主義の誕生 11
⑴ ファリサイ派と律法学者 11
⑵ 復活思想の由来――アンティオコス四世とダニエル書 11
⑶ サドカイ派とファリサイ派 12
⑷ 律法学者の権威化とイエスの登場 13
5.まとめ 13
第 3 節 エルサレム教団とパウロにおける聖書の記述 14
1.はじめに 14
2.エルサレム教団の設立 15
3.聖書内記述におけるエルサレム教団とパウロの関係 16
⑴ 使徒会議とアンティオキア事件 16
⑵ 使徒教令 17
⑶ 中間訪問とコリント問題 17
⑷ パウロの挫折 18
⑸ 当時のパウロの影響力 19
4.エルサレム教団から見たパウロ 19
⑴ エルサレム教団側の視点 19
⑵ エルサレム教団の苦境 19
⑶ ガラテヤの信徒への手紙にみるパウロの言動 20
5.まとめ 21
第4節 エルサレム教団における悪と苦 22
1.はじめに 22
2.エルサレム教団における律法 22
3.エルサレム教団における「悪」と「苦」の位置 24
4.まとめ 25
第5節 パウロにおける悪と苦 25
1.はじめに 25
2.パウロにおける律法 26
⑴ パウロの律法理解 26
⑵ 義認の要件 26
⑶ 養育係としての律法 27
⑷ 「罪人」の定義 27
3.パウロにおける「悪」と「苦」の位置 28
⑴ エルサレム教団の中のパウロ 28
⑵ 十字架への躓き 28
⑶ パウロにおける悪と苦 28
⑷ パウロにおけるエルサレム教団批判 29
4.まとめ 30
第6節 ユダヤ教エルサレム教団パウロの三者間における律法解釈の相違 30
1.ユダヤ教エルサレム教団パウロの宗教的「悪」と「苦」における相違 31
2.三者における救済の論理の相違 32
第3章 親鸞における悪と苦 34
第1節 本章の目的 34
第2節 旧仏教における悪と苦 34
1.はじめに 34
2.旧仏教における戒律 35
⑴ 苦の原因 35
⑵ 旧仏教における戒律理解 36
⑶ 戒律の意味 37
3.旧仏教における「悪」と「苦」 37
⑴ 法然の登場 37
⑵ 旧仏教の立場 37
⑶ 旧仏教から見た他力念仏 38
⑷ 旧仏教における「悪」と「苦」の所在 38
4.まとめ 39
第3節 法然教団における悪と苦 39
1.はじめに 39
2.法然教団における戒律の位置 40
⑴ 法然教団の設立 40
⑵ 法然の思想 41
⑶ 法然教団への弾圧 42
⑷ 法然の決断 43
3.法然教団における悪と苦 43
⑴ 法然における悪とは 43
⑵ 三学非器への自覚 43
⑶ 宿業による苦 44
⑷ 念仏による往生 45
4.まとめ 45
第4節 親鸞における「悪」と「苦」 46
1.はじめに 46
2.親鸞における戒律の位置 46
⑴ 親鸞の生涯 46
⑵ 宿業の身 47
⑶ 親鸞における救済の論理 48
⑷ 親鸞における戒律の位置 50
3.親鸞における「悪」と「苦」 51
⑴ 親鸞理解の困難さ 51
⑵ 親鸞の悪人正機説 51
⑶ 出家と在家を超えた親鸞 53
4.まとめ 53
第5節 旧仏教、法然教団、親鸞の三者間における戒律解釈の相違 54
1.三者間における「戒律悪苦」の解釈に見る相違 54
2.三者における救済の論理の相違 55
第4章 相似と相異の比較軸 57
第1節 議論の設定 57
第2節 縦軸――ユダヤ教エルサレム教団パウロと旧仏教法然教団親鸞に
おける相似と相異 57
1.はじめに 57
2.パウロ側の三者間の宗教的「悪」と「苦」の相違 58
⑴ 三者間における「悪」と「苦」の相違 58
⑵ 悪と苦の起源 59
⑶ パウロの「苦」とは何か 60
3.親鸞側の三者間の宗教的悪と苦の相違 61
⑴ 「旧仏教・法然教団・親鸞」間における宗教的悪と苦の相違 62
⑵ 根本惑としての煩悩 63
⑶ 親鸞の「苦」とは何か 64
4.まとめ 64
第3節 横軸――パウロと親鸞の相違 65
1.はじめに 65
2.神の義と弥陀の大悲 65
⑴ 神の義 65
⑵ 弥陀の大悲 67
⑶ パウロにおける神の義 68
⑷ 親鸞における慈悲 69
3.復活と往生 70
⑴ パウロにおける復活 70
⑵ 親鸞における往生とは何か 74
4.まとめ 76
第4節 パウロと親鸞の救済の論理の相違 78
第5章 結論 81
第1節 これまでの議論 81
第2節 パウロと親鸞における人間存在のあり方――「罪」の視点から 86
第3節 パウロは「他力」か 90
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Created date2023.03.24
Modified date2023.03.24



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