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臨済禅の思想史的研究 : その形成と展開=Study on History of Linji’s Chan Thoughts : Their Formation and Development
作者 呉進幹 (著)=戒法 (au.)
出版日期2020.03.17
頁次193
出版者花園大学
出版者網址 https://www.hanazono.ac.jp/
出版地京都, 日本 [Kyoto, Japan]
資料類型博碩士論文=Thesis and Dissertation
使用語言日文=Japanese
學位類別博士
校院名稱花園大学
系所名稱文学研究科仏教学専攻
畢業年度2019
目次凡例 5
序論 6
一 問題の所在 7
二 先行研究の問題点 10
三 本論の課題と研究方法 14
四 考察の対象と本論の構成 15
前編 臨済禅の思想史的背景
――馬祖禅の継承・批判・克服―― 17
第一章 唐代禅思想の基調
――馬祖による「作用即性」説を中心として―― 18
第一節 馬祖以前の初期禅宗に見える「作用即性」説 20
一 敦煌文献 20
二 伝世資料 22
第二節 馬祖の「作用即性」説 24
一 理論 24
二 実践 26
第三節 小結 28
第二章 中晩唐転換期禅宗における馬祖「作用即性」説の流行と反省
――その総合的考察―― 30
第一節 問題の所在 30
第二節 中晩唐転換期禅宗における馬祖「作用即性」説の流行 32
一 馬祖系 32
二 石頭系 37
第三節 中晩唐転換期禅宗における「作用即性」説援用の失敗現象 42
第四節 中晩唐転換期禅宗における「作用即性」説に対する批判と反省 46
第五節 小結――馬祖禅の延長線上に―― 48
第三章 大珠慧海の禅思想
――馬祖禅の継承と展開 第一―― 50
第一節 馬祖禅の継承 51
一 大珠の体験――「即心是仏」の悟り―― 51
二 大珠の語録に見える馬祖禅の継承
――「即心是仏」と「作用即性」をめぐって―― 52
第二節 馬祖禅の克服 55
一 「作用即性」説への反省 55
二 問題の解決――大珠の「二性空」―― 57
第三節 小結 61
第四章 南泉普願の禅思想
――馬祖禅の継承と展開 第二―― 62
第一節 馬祖禅の批判 63
一 「即心是仏」への批判 63
二 「作用即性」説への批判
――「大道」と「見聞覚知」の区別―― 65
三 「作用即性」説批判の理論的根拠 67
第二節 馬祖禅の克服 69
第三節 馬祖禅の継承 71
第四節 南泉の弟子における南泉禅の展開
――「大道」から「主人公」へ―― 72
一 趙州従諗 73
二 長沙景岑 73
第五節 小結 75
第五章 百丈懐海の禅思想
――馬祖禅の継承と展開 第三―― 78
第一節 馬祖禅の継承 80
一 百丈の大悟の体験 80
二 百丈の語録に見える馬祖禅の継承
――「作用即性」説をぐめって―― 82
第二節 馬祖禅の克服 85
一 馬祖禅に対する百丈の反省 85
(一)「即心是仏」の反省 85
(二)「作用即性」説への反省 87
二 問題の解決
――「三句」の思想と「大乗頓悟法門」―― 88
(一)百丈の「大乗頓悟法門」
――言葉による観念・分別の克服―― 89
(二)「三句」の思想 92
第三節 小結 94
第六章 黄檗希運の禅思想
――馬祖禅の継承と展開 第四―― 96
第一節 馬祖禅の継承 97
一 「即心是仏」の継承 97
二 「作用即性」の継承 100
第二節 馬祖禅の克服102
一 「作用即性」説への反省 102
二 問題の解決――「無心」「忘心」―― 105
第三節 小結 109
後編 臨済義玄の禅思想とその後の展開 110
第七章 臨済義玄の禅思想 111
第一節 臨済の語録 111
第二節 馬祖禅の継承 115
一 臨済の体験――「即心是仏」の悟り―― 115
二 『臨済録』に見える馬祖禅の継承 116
(一)「即心是仏」の継承 117
(二)「作用即性」説の継承 119
第三節 馬祖禅の克服 120
一 「作用即性」説の観念化への批判 121
二 「作用即性」説の模倣現象への批判 123
三 問題の解決――「空観」の思想と「随処作主」説―― 125
(一)「空観」の思想 125
(二)「随処作主」説 128
第四節 小結 130
第八章 臨済禅の南方伝播と臨済宗の形成
――五代宋初における臨済禅の動向―― 132
第一節 臨済禅の南方伝播 133
一 雲蓋懐溢の史伝とその悟りの体験
――臨済禅の南方伝播(一)―― 133
(一)雲蓋懐溢の伝記 134
(二)雲蓋懐溢の法系意識 135
(三)潅渓志閑の法頌と雲蓋懐溢の大悟 136
二 河南汝州における臨済禅の展開
――臨済禅の南方伝播(二)―― 138
第二節 臨済宗の形成 141
一 宗派的自覚と使命感 141
二 法系の成立 144
第三節 小結 146
第九章 『臨済録』における臨済宗綱要の形成
――「三玄三要」「臨済三句」「四喝」「四料簡」を中心として―― 147
第一節 「三玄三要」の形成 149
一 通行本『臨済録』における「三玄三要」 149
二 紙衣克符と「三玄三要」 150
三 汾陽善昭と「三玄三要」 153
四 北宋末における「三玄三要」の定着 156
第二節 「臨済三句」の形成 159
一 通行本『臨済録』における「臨済三句」159
二 『臨済録』「示衆」における「三句」 160
三 風穴延沼と「臨済三句」 161
四 北宋末における「臨済三句」の定着 162
第三節 「四喝」の形成 163
第四節 「四料簡」の形成 166
一 通行本『臨済録』「晩参示衆」における「四料簡」 166
二 『臨済録』「示衆」における「三種根器」 167
三 克符禅師と「四料簡」 168
四 五代・北宋期における「四料簡」の展開 169
第五節 小結 171
結論 174
参考文献 179
初出一覧 187
論文要旨 188
Summary 190
點閱次數295
建檔日期2023.04.10
更新日期2023.04.10










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