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止観的美意識の展開 : 中世芸道と本覚思想との関連
作者 三崎義泉 (著)=Misaki, Gisen (au.)
出版日期2000.06.28
出版者大正大学
出版者網址 https://www.tais.ac.jp/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料類型博碩士論文=Thesis and Dissertation
使用語言日文=Japanese
學位類別博士
校院名稱大正大學
畢業年度2000
目次序文/p3
初出論文一覧/p7
第一部 止観的美意識の概要/p23
第一章 止観的美意識の生成/p25
一 『懐風藻』における塵外幽居の楽しみ/p26
二 嵯峨天皇時代の禅庭の詩情/p29
三 白楽天の"文芸の存在根拠"論/p33
四 白詩摂取期以後の仏教的詩情/p38
第二章 止観的美意識の源泉/p52
一 止観的美意識の源泉―最澄の止観行―/p52
二 自然の美を悟る/p63
三 じねんな美―存在の真義の開示―/p72
四 自然法爾の美意識/p79
第三章 芸術と宗教における究極地―中世歌論・能楽論と本覚思想―/p88
第四章 中世芸道における"煩悩即菩提の悟り"/p103
一 天台大師における煩悩即菩提/p104
二 日本天台における煩悩即菩提/p109
三 "煩悩即菩提の美意識への浸透/p117
第二部 和歌における「もとの心」/p143
第一章 俊成以前の歌論における"こころの美学"/p145
一 俊成の言う「心」と「もとの心」/p146
二 古今集両序の言う「心」/p147
三 両序と中国詩学との比較/p149
四 『歌経標式』と批評精神/p159
五 空海の詩論/p163
六 心における美と芸術の深まり/p165
七 "こころの美学"の継承/p168
八 詠歌態度を正すための「もとの心」/p172
第二章 もののあはれと本覚思想/p177
一 宣長の「もののあはれ」/p179
二 今鏡の源語論/p189
三 平安以降の「もののあはれ」/p191
四 仏道に通じる「もののあはれ」/p199
五 "もののあはれ"から"本の覚り" への途/p209
六 あはれの煩悩を即菩提とする本覚思想/p221
第三章 本覚思想における自然の美/p237
第四章 俊成の"さとりの美学"/p247
一 俊成の止観的歌道論/p248
ニ 俊成の周辺における"さとりの美学"/p258
三 定家の継承した"芸のさとり"/p271
四 定家歌道論の継承/p280
五 心と悟りを説きなおす『野守鏡』と『沙石集』/p285
第五章 『古来風躰抄』序についての諸解釈と本覚思想/p291
一 学界における論争点概観/p292
二 「もとの心」は「本意、物の本性」と解してよいか?/p303
三 詞と歌と"もとの心"に三諦を配するのは誤り/p312
第六章 中世和歌における「もとの心」と本覚思想/p330
一 心なしと心あり/p331
二 心の在るべき所/p334
三 俊成の「もとの心」と"無心の美"/p340
四 定家の有心体と「もとの心」の見直し/p347
五 「元初の心」ともとのさとり/p353
六「もとの心」の本覚論的根拠/p357
第三部 自然と生命の真如実相/p361
第一章 密教の自然成道と神道の自然/p363
一 本覚思想としての自然成道灌頂/p363
二 『自然成道私記』からの啓発/p372
三 背景としての自然智・無師智/p380
四 密教的本覚思想/p384
五 「自然」の真意と自受用法楽/p390
六 中世神道の"神即自然"の心法/p394
七 近世神道の自然志向/p397
第二章 台密における世間相常住の思想/p414
一 大日経の自然観―とくに自然成道と一切法皆自然―/p416
二 円仁の「世間相常住」論/p424
三 『法華経』の「世開相常住」/p432
四 『大日経義釈』の世間相常住論/p435
五 『金剛頂経疏』の世間相常住論/p440
六 円仁系の世間相常住論/p445
七 円珍系の世間相常住論/p448
八 その後の推移/p456
第三章 安然と翠竹黄花論/p465
一 「教時尺」に対する寂然の見方/p466
二 安然の翠竹黄花論/p467
三 広修の翠竹黄花論/p469
四 中国禅の翠竹黄花論/p470
五 『菩提心義抄』の翠竹黄花論/p476
六 安然の『真言宗教時義』/p478
七 安然の曼荼羅観と草木成仏論/p481
第四章 草木成仏思想/p489
一 安然『斟定草木成佛私記』の要点/p489
二 草木成仏思想についての概観/p497
第五章 本覚思想の神と自然/p513
一 『耀天記』と『渓嵐拾葉集』/p514
二 「中臣祓訓解」と『麗気記』/p519
三 神仏一体即自然/p524
四 神仏倶高から神本仏迹へ/p527
五 本覚思想による神仏一体即自然/p538
第六章 『沙石集』の思想的特色/p549
一 戯論の中に解行を示す/p551
二 和光同塵と本覚思想/p554
三 円密禅浄一如/p558
四 生死を見つめる本覚論/p565
五 大悲による歌道即仏道/p572
六 本覚思想と神/p576
第七章 禅における"世間相常住"―とくに"柳緑花紅"の思想について―/p586
一 謡曲における「柳緑花紅」/p588
二 蘇東坡に「柳緑花紅」はあるのか/p590
三 禅語「柳緑花紅」の出現/p596
四 禅宗における仏身常住の思想的展開/p603
五 宋朝禅における「柳緑花紅」/p614
六 日本中世の「柳緑花紅」と本覚思想/p638
第四部 芸術の究極妙/p645
第一章 翁猿楽と摩多羅神をめぐる本覚思想/p647
一 翁猿楽についての能勢説への疑問/p647
二 『法華五部九巻書』の説く"俗諦常住"/p654
三 『明宿集』における翁の神性/p668
四 歌舞神としての摩多羅神/p673
第二章 伝忠尋"翁猿楽口伝″の「正叚」と世阿弥の「天台妙釈」/p691
一 「正叚」は「声歌」でなくて「正段」/p691
二 法華経"正段"における「妙」の会得/p703
三 世阿弥の「妙」の捉え方/p708
四 能における真如実相の感銘/p717
第三章 世阿弥の能楽論―究極位としての妙について―/p729
一 能本における「妙」の用例/p730
二 芸論における「妙-」の用例/p734
三 天台妙釈にいう妙/p740
四 能芸における本覚思想的探求/p745
第四章 世阿弥の「天台妙釈」と本覚思想/p755
一 世阿弥の「天台妙釈」における本覚思想/p755
二 世阿弥・禅竹の妙・幽玄と天台の妙/p765
第五章 禅竹の「幽玄」と本覚思想の「元初一念」/p775
一 何のための能か/p775
二 歌舞の根源としての「幽玄」/p782
三 まことの性理の会得/p787
四 禅竹における「元初一念」/p793
第六章 禅竹の「六輪一露」と本覚思想/p810
一 六輪一露の構想と方向づけ/p812
二 めぐり続ける芸の命/p818
三 色心不二の幽玄の極地/p822
四 芸の究極が仏道成就/p828
第七章 心敬・宗祗の無常述懐と本覚思想/p840
一 いのちの実相の映る美/p840
二 玄妙の境の秀作/p846
三 花は咲く[サク]常住、散る[チル]常住/p854
四 父母未生以前を思う「あはれ」の感情/p860
第八章 紹鷗・利休における「茶の本心」と本覚思想/p870
一 「本心」という用語に注目/p870
ニ 俊成の「もとの心」とその継承/p871
三「茶ノ道」における「本心」/p881
第九章 佗び茶の生成と本覚思想/p892
一 万法の真義に透徹する侘び
二 冷え痩せて心の本源の闌け銜む/p896
三 ものを在らしめる根源的ないのちに触れる道/p901
人名索引/p927
書名索引/p916
DOI10.11501/3174840
點閱次數308
建檔日期2023.03.27
更新日期2023.03.27










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