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白隠禅師の不思議な世界
Author 芳澤勝弘
Date2008.07.20
Pages186
Publisherウェッジ
Publisher Url http://www.wedge.co.jp/index.html
Location東京, 日本 [Tokyo, Japan]
Content type書籍=Book
Language日文=Japanese
Noteウェッジ選書33「地球学」シリーズ : 21世紀の地球と人類のかかわりを考える
Abstract白隠慧鶴(一六八五~一七六八)という禅僧の名を聞いても、どういう方であったのかピンとくる方は、あまりいないでしょう。ましてや、いまや西洋世界も注目するZENが、彼によって広められたことを知る人も、意外に少ないのです。
  白隠は、その功績から、「禅(臨済禅)の中興の祖」と呼ばれています。中国で生まれた「禅」を日本化したのです。室町時代以降、型にはまってしまい、あるいは知識ばかりになっていた公案(禅の修業者に課せられる問題)を生き生きと新しいものにし、日本語の公案もつくりました。そのシステムは、現在に至っています。
 また白隠は、禅の教化の手段として、おびただしい墨蹟や禅画を人々に書き与えており、現在でもかなり多くのものが残っています。とくに一連の白隠禅画では、じつにさまざまな表現上の創意工夫がほどこされており、江戸時代のものとは思えぬような斬新な、時代を超えた表現方法が見られます。
 本書では、それらのいくつかを見て、絵解きをしながら白隠が何を伝えようとしたのかを見ていきたいと思います。

Table of contents
第一部 禅と禅画 白隠とその作品をめぐって (芳澤勝弘)
禅と室町文化
江戸時代と白隠の出現
「おふじさん霞の小袖ぬがしやんせ」
「この絵は達磨の絵にあらず」
二人の「富士見西行」
「聖凡一如」
上求菩提、下化衆生
軸の中に描かれたもう一幅の軸
白隠の禅画とマグリットのパラドックス
隻履蘆葉達磨
「メビウスの環」が示す禅の真理
白隠の化身としての布袋像
「親子布袋図」の入れ子構造
白隠の円相
究極の白隠禅画、地獄=極楽
第二部 鼎談 現代に問い掛ける禅(芳澤勝弘・松井孝典・合原一幸)
一、 われわれは世界をどうとらえるか ─白隠の禅画をめぐって
二、 共同体へのフィードバックとしての“悟り” ─インタープリター白隠の業績
三、 納得のシステム
四、 禅が現代に問いかけるもの
ISBN9784863100268
Hits1526
Created date2008.10.17
Modified date2008.10.17



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