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佛教における理想國土と現代社會=佛教中的理想國土與現代社會
Author 三友健容 (著)=Mitomo, Kenyo (au.)
Source 中華國際佛學會議實錄(第3屆):人間淨土與現代社會: = The Record of Chung-Hwa International Conference on Buddhism(3rd): The "Earthly" Pure Land and Contemporary Society
Date1998.02
Pages144 - 145
Publisher法鼓文化出版社=Dharma Drum Culture
Publisher Url http://www.ddc.com.tw
Content type會議論文=Proceeding Article
Language日文=Japanese
Note1.中日文提要; 中文論文提要:頁113. 2.立正大學佛教學部長 關 鍵 詞: 日本佛教=Japanese Buddhism;
Keyword日蓮; 理想國土; 梨俱吠陀; 淨土=Pure Land; 人間佛教=入世佛教=Humanistic Buddhism=Engaged Buddhism; 日本佛教=Japanese Buddhism; 現代佛教=近代佛教=Contemporary Buddhism; 大乘佛教=漢傳佛教=北傳佛教=Mahayana Buddhism
Abstract理想の國に生まれたいという願望は﹑何も宗教も限る問題ではない. 誰しもより豐かになりたい﹑より幸せになりたいと願ってやまない. インドにおける理想世界に關する考え方を概論すると『リグ ヴェーダ』では﹑人間の肉體は死ぬと滅びるが﹑その靈魂(アヌ﹑マナス﹑プラーナ﹑アートマン)は不滅であり﹑理想世界であるヤマ(Yama)天に至り﹑祖先の靈とともに永遠の快樂を得るとされていた. この世界では水も綠も食物も飲み物も豐富であると描寫されていて﹑非常に樂天的な來世を考えており﹑この理想世界と現實世界との架け橋は祭祀であって﹑現實社會を改革するという考え方はないが﹑次第に誰でも死ねば理想世界に生まれるというのでは﹑惡人と祭祀を守っている善人とでは不合理が生じることになった. Rtaという考え方が導入された. 天界にいるヤマはもはや快樂を保證する神ではなく﹑審判官として罪人を裁く役目を持つようになった.

このような思想のながれのもとに佛教は三界の世界觀を導入するが﹑色界における天の世界は欲界の苦しみから見れば﹑はるかに理想的な世界に違いない. それが故に有漏の五戒などの善根功德によって天界に生まれたいと願う人人もいたわけである. また天界に生まれないまでも閻浮提よりもましな世界﹑とくにクル洲に再生したいと願ったのである. クル洲は涼しく病氣がなく壽命が永く﹑快適なところであるとされているから﹑當時のひとびとの理想國土の樣子がわかる. また六欲天をみても閻浮提よりもはるかに住み易い. そしてこのような世界觀にあきらかなことは﹑快適な生活環境であるとともに慾望も淨化されねばならないということであろう. 大乘佛教は三界の外の世界を說いているところに特色がある. のちの天台教學で說かれるように三界たとえ神神の世界であってもいまだ理想國土ではなかったのである.

混迷せる現代社會における理想國土ははたして何處にあるのであろうか. 滿たし得ないひとびとの要求を?える條件をすべて備えることができるところを淨土とすれば﹑それは古今東西を問わず儚いゆめをもつものであるともいえよう. 日本佛教のなかで理想國土への逃避を否定し﹑現實の社會改革を提唱した宗教家がいる. 日蓮聖人である. 戰爭と飢え﹑天變地異の續く鎌倉時代にいのりと死者の冥福だけではなく﹑強大な權力をもつ為政者の意識を改革することこそが理想社會實現へのみちであると提唱していたということは特筆すべきことであろう. さて﹑最近は無宗教であると自認する人人が增えていている. 宗教を信じないということが﹑科學的﹑合理的な生き方であり﹑無學な人人が宗教を信じているというようにとらえられている. 今その誤りに世界の知識人たちが氣づき始めている.

希望出生在理想的國家,是不限於任何宗教的問題。任何人都期望能更豐裕、更幸福。概觀印度有關理想世界的想法,在《梨俱吠陀》中描述,人的肉體雖會死去、消滅,但其靈魂不滅,它會到理想世界--Yama 天,與祖先之靈一同得到永遠的快樂。在這世界被描述有豐富的水、植物、飲食,是很樂觀性的來世觀。而作為這理想世界與現實世界的橋樑是祭祀,並沒改革現實社會的想法,因不論是誰,依次死後都能生到理想世界,故在惡人與遵守祭祀的善人間,產生了不合理。於是,導入了「天則」的思想。在天界的 Yama 已不再是保證快樂的神,而是擔任裁決罪人角色的審判官。

在如此的思想潮流下,佛教導入三界的世界觀,從欲界痛苦來看,色界天的天世界必定是理想世界。故希藉有漏的五戒等善根功德,生到天界者,大有人在。即使不能生到天界,也希望再生到比閻浮提更好的世界,特別是拘盧洲。認為拘盧洲既涼爽,壽命又長,是十分舒適處。由此,可知當時人們理想國土的相貌。而六欲天看來比閻浮提更易居住,故在如此世界觀中,明顯的特點是:舒適的生活環境及欲望須加以淨化。大乘佛教的特色之一,是認為在三界外別有世界。誠如後來在天台教學中所說的,即使三界都是諸神世界,也都不是理想國土。

在混亂迷妄的現代社會中,理想國土究竟在哪?如以須具使每個人得不到滿足的要求,得以滿足的條件作為淨土的話,可說那是不問古今東西的一場幻夢吧!在日本佛教中,有否定往理想國土的逃避,提倡現實社會改革的宗教家,即日蓮聖人。不僅是為接連不斷戰爭、飢荒、重大變革的鎌倉時代祈禱及死者的冥福,更提倡改革擁有強大權力的為政者的意識,才是邁向理想社會實現之道,這點是值得特別提出處。最近自認為是無宗教〔信仰〕者增加了。他們把不相信宗教,理解成科學、合理的生活方式,認為只有無學者才會信仰宗教。現在世界的知識份子已開始覺察到此錯誤。
ISBN9578473567
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Created date2000.12.05
Modified date2015.08.11



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