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南宋・元代日中渡航僧伝記集成:附江戸時代における僧伝集積過程の研究
Author 榎本渉 (著)=Enomoto, Wataru (au.)
Date2013.03.30
Pages560
Publisher勉誠出版
Publisher Url http://bensei.jp/
Location東京, 日本 [Tokyo, Japan]
Content type書籍=Book
Language日文=Japanese
Abstract南宋・元代に日中間を渡航した僧(107人)の伝記を一覧とし、重要記事を翻刻集成。東アジア海域交流史研究の基礎資料集。
附篇では、日本近世における僧伝伝来・集積の過程を精緻な調査研究より明らかにし、歴史資料としての僧伝を位置づける。史料論・書誌学研究における画期的成果。
Table of contents序言

資料篇
第一章 本書の趣旨
 1-1 史料としての僧伝
 1-2 僧伝の史料的価値
 1-3 『続群書類従』の壁を越えて
 1-4 中世僧伝はいかにして保存されたか

第二章 南宋・元代日中渡航僧伝記一覧表の作成方針
 2-1 僧伝採否の基準
 2-2 伝記一覧表の凡例
  ア)「名前」
  イ)「渡航記事」
  ウ)「伝記名」「収録書」
  エ)「活字・影印本」
  オ)「撰述」
  カ)「備考」
 2-3 一覧表所引書籍の書誌など
 【活字・影印本】
 【僧伝史料集書誌】
 【僧伝一覧表未収僧伝集】

第三章 南宋・元代日中渡航僧伝記一覧表
 重源/明庵栄西/唯雅/覚阿/退耕行勇/俊芿/曇照/明全/道元/義雲/寂円/宗円/性才/円爾/神子栄尊/湛海/月翁智鏡/道玄/覚如・定舜/蘭渓道隆/了然法明/無本覚心/無関玄悟/無象静照/宗純/寒巌義尹/聖兼/蔵山順空/山叟慧雲/徹通義介/寂庵真照/空智/南浦紹明/兀庵普寧/樵谷惟僊/直翁智侃/約翁徳倹/白雲慧暁/大休正念/龍峯宏雲/西澗子曇/無学祖元/鏡堂覚円/玉山玄提/可庵円慧/愚直師侃/一山一寧/石梁仁恭/龍山徳見/遠渓祖雄/峨山韶碩/雪村友梅/東明慧日/無隠元晦/嵩山居中/復庵宗己/孤峰覚明/大智/無雲義天/少林如春/澄円/古先印元/放牛光林/霊山道隠/寂室元光/大朴玄素/別源円旨/月林道皎/無外円照/平田慈均/中庭宗可/要翁玄綱/中巌円月/不聞契聞/天岸慧広/一峰通玄/東伝正祖/清拙正澄/古源邵元/友山士偲/明極楚俊/竺仙梵僊/清渓通徹/約庵徳久/空叟智玄/愚中周及/性海霊見・龍田通見/鈍夫全快/独芳清曇/悟庵智徹/能翁玄慧/南海宝洲/無文元選/大拙祖能/金山明昶/椿庭海寿/東陵永璵/太初啓原/照慧/無我省吾/無方宗応/寰中元志/逆流建順/観中中諦/大極以中/秀涯全俊


第四章 僧伝史料集所収書目一覧
 表A:『続群書類従』伝部
 表B:『禅林僧伝』
 表C:『名僧行録』
 表D:正光庵本『諸祖行実』
 表E:天徳院本『禅林諸祖伝』
 表F:『扶桑禅林諸祖伝』
 表G:『諸師行実』
 表H:『諸祖伝』
 表I:『日本僧宝伝』
 表J:『本朝僧宝伝』
 表K:『聖一法嗣列祖記』
 表L:『東福諸祖行状』
 表M:『諸祖行状碑銘』
 表N:『諸師行録』
 表O:『禅林諸祖行状』
 表P:『達磨寺中興記 他』
 表Q:『本邦諸師行状塔銘』
 表R:『諸祖行実并塔銘』
 表S:『古徳行状像賛』
 表T:大徳寺系僧伝史料集(『禅宗古徳行状』含む)


論考篇
第一章 『続群書類従』伝部の成立
 はじめに
 1-1 『続群書類従』の編纂過程
 1-2 『禅林僧伝』と『名僧行録』
  1-2-1 『禅林僧伝』と『続群書類従』
  1-2-2 『禅林僧伝』諸本の比較
  1-2-3 『名僧行録』の内容
 1-3 『続群書類従』伝部と『禅林僧伝』『名僧行録』
  1-3-1 『続群書類従』の底本
  1-3-2 僧伝の配列の意味
 1-4 『諸祖行実』の検討
  1-4-1 『諸祖行実』の伝来
  1-4-2 『諸祖行実』利用の痕跡
 おわりに

第二章 『禅林諸祖伝』の編纂とその背景
 はじめに
 2-1 『禅林諸祖伝』の書誌
  2-1-1 天徳院本(加賀藩旧蔵本)
  2-1-2 水戸藩本
  2-1-3 諸本の比較
 2-2 『扶桑禅林諸祖伝』の書誌
  2-2-1 伝来
  2-2-2 構成
  2-2-3 『禅林諸祖伝』との関係
 2-3 『禅林諸祖伝』の先行史料
  2-3-1 門派単位の僧伝集成―臨済宗の場合―
  2-3-2 門派単位の僧伝集成―曹洞宗の場合―
  2-3-3 諸門派僧伝の集成
  2-3-4 門派を越えた僧伝収集の背景
  2-3-5 京都五山における僧伝収集状況
  2-3-6 五山寺院の由緒集成
  2-3-7 『禅林諸祖伝』成立の前提
 おわりに

第三章 僧伝収集家たちの活動と成果
 はじめに
 3-1 僧伝集編纂の概略
  3-1-1 古代・中世の僧伝集・僧伝史料集
  3-1-2 近世初頭の僧伝集
  3-1-3 黄檗僧の活躍と高泉性潡
  3-1-4 卍元師蛮の事蹟
  3-1-5 近世の僧伝集編纂の盛行
  3-1-6 曹洞宗の僧伝集刊行と清初仏教
 3-2 僧伝収集家たちの活動
  3-2-1 僧伝収集家「予」
  3-2-2 剛室崇寛
  3-2-3 虎林中虔
  3-2-4 皆山亭の永鼠子
  3-2-5 『名僧行録』『本朝僧宝伝』の夢窓派僧伝をめぐって
 3-3 林家の修史活動と僧伝
  3-3-1 『禅林僧伝』各冊の検討
  3-3-2 『禅林僧伝』の成立
  3-3-3 林羅山と『日本祖師伝』
  3-3-4 『禅林諸祖伝』と『日本祖師伝』
 3-4 僧伝集積の過程
  3-4-1 共有される僧伝
  3-4-2 「僧伝収集の世紀」の終焉
 おわりに

附論 種々の僧伝史料集
 はじめに
 1 『諸師行実』下冊・相国寺慈照院本『諸祖行実』
 2 『日本僧宝伝』
 3 『聖一法嗣列祖記』
 4 『東福諸祖行状』
 5 『諸祖行状碑銘』
 6 妙心寺龍華院所蔵史料
 7 建仁寺両足院所蔵史料
 8 その他の僧伝史料集
 9 『日本名僧伝』『五山名僧小伝』『五山群緇考』

出典一覧
 引用文献/引用史料

史料翻刻
 01 栄西入唐縁起(明庵栄西)
 02 神子禅師年譜(神子栄尊)
 03 神子禅師行状(神子栄尊)
 04-A 蘭渓和尚行状(蘭渓道隆)
 04-B 大覚禅師略伝(蘭渓道隆)
 05 直翁和尚塔銘(直翁智侃)
 06 蒙山和尚行道記(蒙山智明)
 07 勅謚大本禅師行状(嵩山居中)
 08 孤峰和尚舎利塔銘有序・大極以中略伝(孤峰覚明・大極以中)
 09 広恵禅師伝(大朴玄素)
 10 鈍夫快禅師行状(鈍夫全快)
 11 秀涯俊禅師行状(秀涯全俊)
 12 南海和尚伝(南海宝洲)
 13 無文禅師行業(無文元選)
 14 椿庭和尚行実(椿庭海寿)
 15 信中和尚小伝(信中以篤)

索 引
 人名/資料名/寺院名
ISBN9784585210139
Hits958
Created date2014.08.25



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