 |
|
|
|
Author |
山田雄司 (著)
|
Date | 2014.06 |
Pages | 448 |
Publisher | 思文閣 |
Publisher Url |
https://www.shibunkaku.co.jp/
|
Location | 京都, 日本 [Kyoto, Japan] |
Content type | 書籍=Book |
Language | 日文=Japanese |
Abstract | 古代・中世社会で大きな意味をもち、社会の底流で歴史を動かしてきた怨霊・怪異。早良親王・菅原道真・崇徳院などの怨霊や、様々に記録・伝承される怪異など、その諸相を歴史的に跡づける。さらには親鸞や伊勢神宮といった、神と仏をめぐる領域をも射程に入れて集大成する。 |
Table of contents | 第一部 怨霊
第1章 怨霊の思想 一 早良親王の怨霊への対応 二 仏教からの怨霊への理解 三 怨霊思想と死刑停止
第2章 怨霊への対処─早良親王の場合を中心として─ 一 儒教的対応 二 神社での祈祷 三 名誉回復と墓の整備 四 仏教的対応 五 陵寺の建立
第3章 怨霊から神へ─菅原道真の神格化─ 一 藤原広嗣と松浦廟 二 御霊神社と御霊会 三 道真怨霊の誕生 四 二つの託宣と北野宮の創建 五 承平・天慶の乱後の神祇
第4章 怨霊─『今昔物語集』の事例を中心に─ 一 『今昔物語集』巻二十七の構想 二 「公」と霊 三 「武」と霊 四 生霊のあり方 五 国家的「怨霊」への対応 六 民衆レベルでの怨霊への対応
第5章 源頼朝の怨霊観 一 頼朝の死 二 崇徳院の鎮魂 三 源義朝・平氏の鎮魂 四 奥州藤原氏の鎮魂
第6章 讃岐国における崇徳院伝説の展開 一 半井本『保元物語』にみる崇徳院の配流先 二 崇徳院配流先の諸本による異動 三 直島に残る崇徳院伝説 四 崇徳院と三宅氏 五 坂出周辺の崇徳院伝説
第7章 怨霊と怨親平等との間 一 怨霊思想の変遷 二 霊魂の顕彰 三 慰霊の系譜
第二部 怪異
第8章 鎌倉時代の怪異 一 朝廷周辺の怪異 二 幕府周辺の怪異 三 戦乱と怪異 四 怪異の否定
第9章 平家物語・保元物語・平治物語の「怪異」 一 将軍塚鳴動 二 鳩の怪異 三 自然災害
第10章 怪異と穢との間─寛喜二年石清水八幡宮落骨事件─ 一 事件の発生 二 仗議 三 軒廊御卜 四 五体不具の穢 五 むすびにかえて─事件のその後─
第11章 親鸞における神と鬼神 一 神祇不拝と諸神護念 二 親鸞の鬼神認識
第12章 穢と不浄をめぐる神と仏 一 清浄を尊ぶ神と仏 二 『今昔物語集』に見る「穢」 二 慈悲行を優先する神 三 浄土教における不浄認識
第三部 伊勢神宮
第13章 伊勢神宮の中世的意義 一 古代伊勢神宮における仏教の影響 二 伊勢神道における仏教理解 三 僧尼の伊勢参宮
第14章 中世伊勢国における仏教の展開と都市 一 『時衆過去帳』の分析 二 遊行上人廻国記事からの分析 三 律衆の展開
第15章 院政期の伊勢神宮と斎宮─怪異をめぐっての比較─ 一 建久九年の仮殿遷宮と怪異 二 斎宮をめぐる事件
第16章 室町時代伊勢神宮の怪異 一 心御柱の違例 二 怪異の連鎖 三 怪異とその対処
第17章 足利義持の伊勢参宮 一 足利将軍の参宮 二 義持参宮の特徴 三 参宮の実際─京から伊勢国へ─ 四 伊勢参宮─宮川を越えて─
第18章 国阿上人の見た伊勢 一 熊野 二 伊勢神宮 三 山田 四 伊勢から京都へ
第19章 室町時代の災害と伊勢神宮 一 怪異・災害と遷宮 二 十五世紀中葉の神宮と災害 三 明応地震における伊勢国の被害状況 四 明応地震の際の伊勢神宮の対応
初出一覧 あとがき 索引(人名・事項) |
ISBN | 9784784217472 |
Related reviews | - 山田雄司著『怨霊・怪異・伊勢神宮』=YAMADA Yuji, Vengeful Spirits, Strange Phenomena, and Ise Shrine / 米井輝圭 (著)=Yonei, Teruyoshi (au.)
|
Hits | 287 |
Created date | 2021.10.28 |

|
Best viewed with Chrome, Firefox, Safari(Mac) but not supported IE
|