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祈雨・宝珠・龍 :中世真言密教の深層中世真言密教の深層 |
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Author |
トレンソン, スティーブン (著)=Trenson, Steven (au.)
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Date | 2016.03 |
Pages | 495 |
Publisher | 京都大学学術出版会 |
Publisher Url |
https://www.kyoto-up.or.jp/
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Location | 京都, 日本 [Kyoto, Japan] |
Series | プリミエ・コレクション |
Series No. | 72 |
Content type | 書籍=Book |
Language | 日文=Japanese |
Abstract | 中世真言密教において重要な意味をもつ舎利・宝珠信仰の本質とは何か。祈雨法(雨乞いの修法)・請雨経法の歴史と信仰をひもとく中から浮かび上がる、龍神信仰との結びつきを詳らかにし、『御遺告』宝珠譚から不動・愛染・如意輪の三尊宝珠信仰にいたる、中世真言密教の展開過程にある最大の謎を理解する鍵を提供する。中世宗教史に新たな展望を拓く力作。 |
Table of contents | 図版目次 凡 例
序 章 一 本書の課題と目的 二 本書の構成
第一部 請雨経法の歴史
第一章 インドと中国密教の祈雨法 一 インド密教の祈雨壇法 二 中国における密教祈雨法の展開 第二章 日本における請雨経法の確立 一 飛鳥・奈良時代の祈雨事例 二 神泉苑祈雨法の登場 (1) 空海の祈雨 (2) 神泉苑の祈雨霊場化 (3) 請雨経法の確立過程 第三章 十世紀における祈雨孔雀経法の実修例 はじめに 一 神泉苑における祈雨孔雀経法の事例 (l)仁安元年の例 (2)聖宝の祈雨 (3)観賢の祈雨 (4)観宿の祈雨 (5)義海の祈雨 (6)嘉承元年七月五日の事件 二 その他の祈雨孔雀経法の実修例 (1)延喜二十二年と天暦二年の事例 (2)寛空の祈雨無験伝承 (3)息災法の孔雀経法 おわりに 第四章 十世紀〜十一世紀における請雨経法の展開 一 天台宗の僧による祈雨法 二 救世と元杲の請雨経法 三 仁海の祈雨経歴 四 請雨経法と五龍祭 五 深覚の祈雨とその背景 六 深覚と仁海 七 『孔雀経』による祈雨の確立 八 請雨経法と小野流 第五章 請雨経法の途絶と醍醐寺における祈雨 はじめに 一 請雨経法衰退の要因 (1)請雨経法の準備 (2)請雨経法の実修期限 (3)白川院の対祈雨法態度 (4)範俊の祈雨無験 二 醍醐寺における祈雨 (1)醍醐寺における祈雨の登場 (2)醍醐寺における祈雨の定着 おわりに 第六章 鎌倉時代における請雨経法の復興と終焉 一 請雨経法の復興 二 請雨経法の展開と終幕 三 内裏における祈雨の如法愛染王法 四 水天供の確立と隆盛 結 論 付録 祈雨法実修例の一覧
第二部 請雨経法の実修と龍神信仰
第一章 中世日本における請雨経法の実修 一 請雨経法の基本的特徴 二 請雨経法の道場の荘厳 三 請雨経法の行法 四 請雨経法の舎利・宝珠・龍神信仰 第二章 『御遺告』の「如意宝珠権現」 一 『御遺告』の宝珠譚 二 如意宝珠の「権現」をめぐって 結 諭
第三部 中世真言密教龍神信仰の展開
第一章 醍醐寺の龍神信仰 はじめに 一 中世の清瀧神信仰 二 清瀧神信仰の歴史的展開 (1)龍神としての清瀧神 (2)清瀧神と龍女 (3)権現としての清瀧神 (4)清瀧権現と円光院 (5)清瀧権現のジェンダー (6)清瀧神と伝法灌頂 おわりに 第二章 真言密教の龍神信仰と室生山 はじめに 一 室生山への真言密教の流入 二 室生山の二系譜の龍神信仰 三 鎌倉期室生山の真言宗小野流系の龍神信仰 (1)『宀一秘記甲』の所説 (2)『御遺告大事』の三尊信仰 おわりに 第三章 中世真言密教龍神信仰の変奏 はじめに 一 避蛇法 (1)即身成仏の実践法 (2)鎮護国家の至極 (3)蛇・龍・煩悩の信仰 二 調伏する宝珠 おわりに 終 章
あとがき 引用文献 索引(人名・書名・事項) 英文概要 |
ISBN | 9784814000197 |
Hits | 261 |
Created date | 2022.02.10 |
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