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現代日本の葬送儀礼に関する宗教社会学的研究:僧侶介在の意味に注目して
Author 磯部美紀 (著)=Isobe, Miki (au.)
Date2022.03.18
Pages180
Publisher大谷大学
Publisher Url https://www.otani.ac.jp/
Location京都, 日本 [Kyoto, Japan]
Content type博碩士論文=Thesis and Dissertation
Language日文=Japanese
Degreedoctor
Institution大谷大学
Department社会学専攻
Publication year2021
Keyword葬送儀礼; 僧侶; 法話
Table of contents序章 現代日本の葬送儀礼と僧侶 6
1.問題の所在―個々人によって見出される葬送儀礼の意味 6
2.宗教社会学という視点と方法 9
3.本稿の射程 10
3-1葬送儀礼の定義と機能 10
3-2葬送儀礼の内容と構成―浄土真宗の葬送儀礼を中心に 11
4.本稿の構成 16
第1章 葬送儀礼と僧侶に関する先行研究 25
1.日本における葬送儀礼の変遷―誰がどのように弔ってきたのか 25
2.現代日本における葬送儀礼の諸特徴 27
3.僧侶が介在する葬送儀礼の概要 31
3-1「仏教」と葬送儀礼の結びつき 32
3-2葬儀不要論 33
3-3僧侶の位置づけの変化
―インターネットを介した葬儀仲介業者の登場 36
3-4僧侶役割の見直し―法話への期待 38
4.葬送儀礼の果たす役割―宗教社会学的見地から 41
4-1儀礼における「型」―儀礼論の視点から 41
4-1(1)人はなぜ死に際して儀礼を営むのか
―死者、遺族、共同体にとっての通過儀礼 41
4-1(2)葬送儀礼における僧侶とはいかなる存在か 44
―葬送儀礼における「型」の体現者としての僧侶 44
4-1(3)儀礼論がもつ考察上の意義 46
4-2「死者の記憶」―記憶論の視点から 47
4-2(1)葬送儀礼で死者はどのように表象されるのか
―記憶の中の死者 47
4-2(2)「死者の記憶」はいつ、どのように共有化されるのか
―「記憶の共有化」のプロセス 49
4-2(3)記憶論がもつ考察上の意義 51
4-3「死者と生者の関係性」の再構築―秩序形成論の視点から 51
4-3(1)死者への向き合い方の提示 51
4-3(2)新たな社会秩序観の受け入れとグリーフワーク 53
4-3(3)秩序形成論がもつ考察上の意義 56
5.小括 56
第2章 地方寺院の僧侶による葬儀実践の模索
―新潟県旧新津市K寺の法話実践を事例に 63
1.はじめに 63
2.葬送儀礼における法話 64
2-1僧侶の役割と法話への注目 64
2-2法話の実施状況と内容 66
2-3浄土真宗の葬送儀礼と法話 68
3.研究の対象と方法 69
3-1地域と寺院の概要 69
3-2研究の方法 72
4.K寺による葬儀実践 73
4-1故人と通夜の様相 73
4-2僧侶の意図 76
4-3遺族による受けとめ 77
5.法話における「故人らしさ」 79
5-1法話の構成要素 79
5-2「故人らしさ」の希求 81
5-3「故人らしさ」の共同化 83
6.小括 86
6-1法話にみる個別化志向と仏式葬儀の「型」 86
6-2小括 88
第3章 葬送儀礼の現状と僧侶の役割
―岐阜県西濃地域の事例を中心に 92
1.はじめに 92
2.調査の概要 93
2-1調査対象地域の特徴 93
2-2住職への聞き取り調査の概要 95
2-3葬祭業者への聞き取り調査の概要 96
3.西濃地域周辺の葬送儀礼―僧侶の役割をめぐって 97
3-1葬送儀礼の現状―僧侶の介在する葬送儀礼を中心に 98
3-2僧侶の介在しない葬送儀礼―葬祭業者と僧侶 100
3-2(1)火葬式(直葬) 101
3-2(2)無宗教葬 103
3-3法話―僧侶による語り 105
3-3(1)葬祭業者の視点からみた法話 105
3-3(2)僧侶の視点からみた法話 107
3-4住職らの葬送儀礼観―宗教儀礼と僧侶 109
3-4(1)葬送儀礼を営む意味 109
3-4(2)葬送儀礼における僧侶の役割 112
4.葬送儀礼に僧侶が介在する意味 114
4-1葬送儀礼における形式の観点から 114
4-2家族葬における法話の役割の観点から 115
4-3お別れ会と仏事の観点から 117
5.小括 119
第4章 現代日本の葬送儀礼と僧侶 125
1.各事例の要点 125
2.葬送儀礼において僧侶が果たしうる3つの役割 128
2-1葬送儀礼の「型」の体現者としての僧侶 128
2-2記憶の調整役としての僧侶 130
2-3死者への向き合い方を示唆する者としての僧侶 134
3.僧侶介在を困難にする要因とそれに対する対処法・工夫 137
3-1経済的要因 137
3-2寺院と門徒の関係性の希薄化 138
3-3門徒の死去と世代交代 140
3-4慣習・儀式作法を根拠にした行為に対する懐疑 141
3-5「無宗教」の標榜―宗教や僧侶への懐疑・無関心 142
4.小括 143
終章 僧侶を介した葬送儀礼の現状とこれから 147
1.各章で得られた知見 147
2.現代日本における僧侶を介した葬送儀礼の意味 149
3.現代日本で遺族が僧侶にアクセスする方法 152
4.残された課題と今後の展開 155
4-1派遣僧侶や提携僧侶の出現 155
4-2個人化社会における「死者にとって」の葬送儀礼の意味 157
4-3コロナ禍での葬送儀礼―対面と非対面 157
4-4おわりに 158
参考文献 164
参考資料 177
資料:調査一覧 178
Hits250
Created date2023.03.28
Modified date2023.03.28



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