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A Premise of the Trilaksana Theory in the Samdhinirmocana-sutra=『解深密教』の三相説の背景について
著者 高橋晃一 =Takahashi, Koichi
掲載誌 印度學佛教學研究 =Journal of Indian and Buddhist Studies=Indogaku Bukkyōgaku Kenkyū
巻号v.54 n.3 (總號=n.109)
出版年月日2006.03
ページ1197 - 1204
出版者日本印度学仏教学会
出版サイト http://www.jaibs.jp/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語英文=English
ノート四天王寺国際仏教大学における第五十六回学術大会紀要(3)
キーワードtrilaksanas; samskaranimitta; pancavastus; Samdhinirmocana-sutra; Maitreya's Question
抄録三相説(三性説)に言及する最古の文献とされる『解深密経』では,依他起相は縁起として説明されている.従来より『解深密経』の三相説は唯識思想を必ずしも前提としていないとの指摘がなされており,より詳細な研究によれば,『解深密経』の依他起相はsamskaranimittaという概念に置き換えることができるとされている.本論文ではこのsamskaranimittaという概念に着目し,『解深密経』の三相説の思想背景を考察している.『解深密経』は「第七章」で依他起性をsamskaranimittaと言い換える.そこではこの概念についての詳細な説明はないが,『解深密経』「第一章」によれば,samskaranimittaは言語表現の基体としてのvastuを表していると考えられる.また,samskaranimittaという術語は『般若経』「弥勒請問章」でも用いられており,所遍計,所分別,法性の三様相を説明する際に重要な役割を果たしている.「弥勒請問章」では,この術語は諸法の三様相を説く直前で詳細に説明されており,その内容は『瑜伽師地論』「摂決択分」で説かれる五事説と類似している.一方,『解深密経』のsamskaranimittaについても五事説との関係が指摘できる上に,敦煌出土の『解深密経』のチベット語異訳では,西蔵大蔵経所収のものとは異なり,三相説の定義の中でnimittaという語が用いられている.以上のことから,『解深密経』の三相説は五事説を前提としている可能性を指摘できる.ただし,『解深密経』の三相説が五事説を前提としているとしても,五事説のようにvastuの分析を目的とするのではなく,vastuの上に展開している現象的世界を説明することが主眼となっており,それは三相説が唯識思想と関連する可能性を示唆していると考えられる.
ISSN00194344 (P); 18840051 (E)
ヒット数857
作成日2006.11.03
更新日期2019.04.10



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