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『天台霊応図本伝集』に関する一考察=A Study of the Tendai reiōzu honden shū
著者 釋孝順
掲載誌 中華佛學研究=Chung-Hwa Buddhist Studies
巻号n.9
出版年月日2005.03.01
ページ183 - 202
出版者中華佛學研究所=Chung-Hwa Institute of Buddhist Studies
出版サイト http://www.chibs.edu.tw/
出版地新北市, 臺灣 [New Taipei City, Taiwan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語日文=Japanese
ノート本文作者俗名為池麗梅(Chi, Li-mei)
キーワード天台霊応図本伝集; 天台大師略伝; 智顗; 道宣; 最澄
抄録日本天台宗宗典刊行会編纂の『伝教大師全集』の第四巻の中に、伝教大師最澄が編集したと伝えられる文集──『天台霊応図本伝集』が収められている。この文集は、元々十巻本であったと思われるが、現行本はいずれも上下に分けられる二巻本である。下巻の中に、それぞれ、作者や文体を異にする四つの文献が収められているが、そのうちの一篇が「天台大師略伝」と題されている。この「天台大師略伝」は、すなわち本論文で取り上げられる主題である。
「天台大師略伝」という文献について、多くのことが知られてこなかった。例えば、その作者も不明であり、更に、「天台大師略伝」という名称が目次に見えるものの、本文に当たる内容が現行本に見当たらないと考えられてきたのである。そこで、本論文は、『天台霊応図本伝集』の内容に対する比較と分析を慎重に進めることによって、本来「天台大師略伝」に相当する文献内容を『天台霊応図本伝集』の中から見出そうとした。いったん、内容の確認に成功すると、その内容に基づいて、本文献の原作者も次第に判明でき、更にその文献が如何なるルートで日本に伝来して、『天台霊応図本伝集』の中に収録されるに至ったのかも推測できると考えられる。このような考察を通して、中国唐代成立の資料を温存した『天台霊応図本伝集』に対する注目を呼びかけることができると幸いである。
相傳為日本劉華高僧最澄所編纂的《天臺靈應圖本傳集》,目前被收錄於日本天台宗宗典刊行會所編纂的《傳教大師全集》第四巻。該書據云原為十巻本,但現行諸本皆僅殘餘二卷,而其中的第二卷則收錄了作者既不同、文體也各異的四種文獻。本論文所論述的正是四種文獻的第三篇〈天臺大師略傳〉。
關於這一篇〈天臺大師略傳〉,至今為止對它的認知是作者不詳,僅存目次,而且其本文似乎已經王佚。但是本論文透過審慎地分析、對比、考察等作業,嘗試確認〈天臺大師略傳〉的本文及其資料來源、原作者和東傳日本的原貌,而重新呼籲重視這部保存了貴重文獻的《天臺靈應圖本傳集》。

目次はじめに 185
第一、「天台霊応伝図」と『天台霊応図本伝集』 186
第二、「天台大師略伝」の本文 189
第三、「天台大師略伝」と『大唐内典録』 191
第四、「天台大師略伝」と『天台山六祖略伝』 193
結論 195

ISSN1026969X (P)
ヒット数3060
作成日2006.12.07
更新日期2017.07.28



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