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慧能 -- 禅宗六祖像の形成と変容
著者 田中良昭
出版年月日2007.06
ページ256
出版者臨川書店
出版サイト http://www.rinsen.com/
出版地京都, 日本 [Kyoto, Japan]
資料の種類書籍=Book
言語日文=Japanese
ノート出自[唐代の禅僧]第一卷/田中良昭(たなか・りょうしょう)駒澤大学名誉教授・曹洞宗総合研究センター所長
キーワード禅宗; 慧能; 法師; 戒; 伝記
抄録中国で名僧といえば、羅什・玄奘・達磨等と共に禅宗第六祖慧能の名が挙げられる。たしかに、六祖の名で親しまれる慧能は、達磨以上にドラマチックな伝記に彩られ、また彼の語録で経典と同じ権威が付与された『六祖壇経』の禅旨が、それ以後の禅の流れを決定づけたからである。それほどこの書は数ある禅籍の中で最も重んじられ、今や世界の名著とされる。有名な神秀との悟境偈の逸話や広州での風動幡動の機縁など、みなこの書の中に含まれる。

[要旨]
禅宗第六祖に位置づけられる慧能。のちに隆盛を極める中国禅宗の要ともいえるその地位の重要性を反映して、様ざまな伝承が残されている。幾種もの複雑な伝説に彩られた慧能の生涯と慧能像の変遷を、各種の伝記を整理してまとめ、後世への影響までを見通す。

目次
第1章 生涯のあらまし
生い立ちと性向
お経と出会う
はるばる弘忍のもとへ
碓坊生活と悟り
大法を相続し東山を去る
慧明を接化し南方に隠る
院宗法師と風幡問答
東山弘忍下での得法を表明す
剃髪受戒して宗旨を宣揚す
曹渓にて大いに化導す
朝廷との関わり
示寂をめぐって
滅後の状況
慧能の生涯の結
第2章 慧能の禅風(資料の問題;戒壇での説法;道俗との問答)
第3章 後代への影響(五家七宗の展開;伝燈系譜の確立)
ISBN9784653039914
ヒット数887
作成日2007.07.26
更新日期2010.07.07



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