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【論文3】釈尊の出家・成道・入滅年齢と誕生・出家・成道・入滅の月・日=The Birth, the Renunciation, the Enlightenment, and the Parinibbāna fo Sakya-muni on the Dates and his Ages |
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著者 |
森章司 (著)=Mori, Shoji (au.)
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掲載誌 |
中央学術研究所紀要. モノグラフ篇=Memoirs of the Chūō Acacemic Research Institute. Monograph Series=チュウオウ ガクジュツ ケンキュウジョ キヨウ. モノグラフ ヘン
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巻号 | n.1 (總號=n.1) |
出版年月日 | 1999.07.10 |
ページ | 103 - 147 |
出版者 | 中央学術研究所=Chuo Academic Research Institute |
出版サイト |
http://www.cari.ne.jp/
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出版地 | 東京, 日本 [Tokyo, Japan] |
資料の種類 | 期刊論文=Journal Article |
言語 | 日文=Japanese |
キーワード | 出家資料; 成道資料; 入滅資料; 満年齢; 数え年齢 |
抄録 | 標題に掲げたような釈尊の生涯の節目に係わる年齢とその月日については、 スリランカ・ビルマなどに伝わった南方伝承や、中国に伝わり漢訳された北方伝承などにさまざまな説があって一定しない。しかもその年齢が満年齢で記されているのか、数え年齢で記されているのかは、確定されないままに残されている。例えば日本の高校教科書などには、釈尊の生没年は「463ごろ~383ごろ B.C.」などと書かれている。これは釈尊の入滅年を383ごろB.C.として、釈尊が80歳で入滅されたという伝承によって計算されたものであろう。もしそうであればこの計算は、釈尊入滅の80歳は満年齢と理解していることになるが、はたしてそれが確認された上でのことであるかどうかははなはだ疑問である。またもし満年齢であるとすれば、誕生日と入滅日が問題になるはずであるが、そのような検討がなされた上での計算であるとは思えない。 本研究はできれば釈尊の生涯の年譜を作成したいという目標のもとに行われているのであるから、上記のような検討がなされないままですませることはできないわけである。 そこで本論文は原始仏教聖典の記述を初めとする、標題に掲げた事項に関する伝承のすべてを収集した上で、それを分析・整理し、釈尊年譜の基礎となるべき上記事項の年齢と月日を確定しようとしたものである。 その結果、年齢の数え方については入胎を誕生日とする満年齢で数えられていることが明らかになり、上記事項に関する年齢と月日については以下のような結論となった。 (1)年齢は入胎=āsāḷhā月の満月の日(中国暦の4 月15日)から起算する満年齢であり、したがって誕生日は4月15日。 (2)出胎は年齢10ヶ月のvesākhā月の満月の日(2月15 日)。 (3)出家は満29歳のāsāḷhā月の満月の日(4月15 日)、すなわち29回目の誕生日当日。 (4) 成道は満35歳10ヶ月のvesākhā月の 満月の日(2月15日)。苦行期間は6年と10ヶ月。 (5)入滅は満80歳10ヶ月のvesākhā月の満月の日(2月15日)。なお、釈尊は80歳の誕生日をVesālī近郊の竹林村で、雨安居に入る時に迎えられた。 |
目次 | 【1】はじめに 103 【2】釈尊の出家年齢に関する資料 103 【3】釈尊の成道年齢に関する資料 109 【4】釈尊の入滅年齢に関する資料 115 【5】出家・成道・入滅年齢に関する伝承系統 122 【6】満年齢か数え年齢か 127 【7】原始聖典による誕生・出家・成道・入滅の月・日 132 【8】入胎の月・日 133 【9】出胎の月・日 134 【10】出家の月・日 136 【11】成道の月・日 137 【12】入滅の月・日 139 【13】その他の文献が伝える誕生・出家・成道・入滅年齢とその月・日 140 【14】入胎・出胎・出家・成道・入滅の月・日に関する伝承系統 141 【15】結 語 145 |
ISSN | 13450468 (P) |
ヒット数 | 1124 |
作成日 | 2010.03.23 |
更新日期 | 2022.03.17 |
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