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構築された仏教思想:法蔵 「一即一切」という法界縁起 |
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著者 |
吉津宜英 (著)=Yoshizu, Yoshihide (au.)
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版 | 初版 |
出版年月日 | 2010.11.30 |
ページ | 160 |
出版者 | 佼成出版社 |
出版サイト |
https://kosei-shuppan.co.jp/
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出版地 | 東京, 日本 [Tokyo, Japan] |
シリーズ | 構築された仏教思想 |
シリーズナンバー | 4 |
資料の種類 | 書籍=Book |
言語 | 日文=Japanese |
ノート | 参考文献: p152-155 請求記号: 188.162-H97 仏教図書共通分類表: 188.162 |
キーワード | 法蔵; 僧侶 |
抄録 | 釈尊が説いた縁起説「AがあるときBがある」という枠組みから、大乗経典『華厳経』を土台として「一即一切・一切即一」という法界縁起がどのように形成されていったのか? 華厳学研究の泰斗が、中国仏教において天台教学と双璧をなす華厳教学について紹介するとともに、その大成者として過大に評価されがちな法蔵(643-712)の思想的実像に迫る。 また、華厳思想が現代の日本仏教にも地下水脈のように流れていることも論証する。
80巻という膨大な巻数ゆえ、なかなか繙くことのない『華厳経』の思想的魅力を端的に紹介する。 一般読者向けの解説本が極めて少ない「法蔵」の書籍として最適の一冊。 「生死即涅槃」「煩悩即菩提」などと表現される際の〈即〉の語の意味を考えるときの一助になる。
法蔵は「異端児」か?信仰から論理へ―。言語化され有機化された仏教思想。その本質をラディカルに問う、仏教学の新たな地平を切り拓シリーズ。
中国の唐代の華厳経学者・法蔵。仏教学により縁起説が釈尊の教えの根本に位置付けられ、通仏教的な真理観としての扱いを受けている現在の状況の中で、伝統仏教の流れに属する華厳教学の縁起思想がどのように認識されるかという点を明らかにする。 |
目次 | まえがき
第一章 『華厳経』の教え――大仏の成立 1 釈尊の基本姿勢――中道と自洲・法洲 2 釈迦一仏と大乗仏教の仏たち 3 不動にして自在に動く毘盧遮那仏 4 不言にして説法する毘盧遮那仏 5 『般若経』の継承と批判
第二章 インド大乗仏教の中国的展開――華厳学派の形成 1 中国の中観学派――三論学派 2 中国の唯識学派――地論学派・摂論学派・玄奘学派 3 中国仏教における如来蔵思想――『大乗起信論』 4 華厳学派の形成――地論学派・摂論学派からの独立
第三章 法蔵の教学形成 1 法蔵の伝記――唯一の師、智儼との出会い 2 法蔵の伝記を読み解く三要素 3 法蔵の著作 4 法蔵の教判論の三つの意図 5 『華厳五教章』のテキスト論 6 『華厳五教章』の概説
第四章 法界縁起の実相 1 法界縁起という〈縁起〉 2 古十玄と新十玄 3 三性同異義――空と有の相即 4 六義為因縁起――相入の基礎 5 十玄縁起無礙法――縁起因分 6 法界縁起の基礎――十銭を数える譬喩 7 異体門の相入と相即 8 同体門の相入と相即 9 新しい譬喩の提唱――一票の譬喩 10 無尽から重重無尽へ
第五章 十玄門の法説 1 十義 2 第一同時具足相応門 3 第二一多相容不同門 4 第三諸法相即自在門 5 第四因陀羅微細境界門 6 第五微細相容安立門 7 第六秘密隠顕倶成門 8 第七諸蔵純雑具徳門 9 第八十世隔法異成門 10 第九唯心廻転善成門 11 第十託事顕法生解門 12 新十玄について 13 「無窮をもって実徳となす」
第六章 法蔵教学の後代への影響 1 中国仏教への展開――「教禅一致説」の成立 2 韓国仏教への展開――「華厳禅」の形成 3 日本仏教への展開――「全一のイデア」の基調
あとがき |
ISBN | 9784333024742; 4333024749 |
ヒット数 | 493 |
作成日 | 2011.05.26 |
更新日期 | 2023.08.02 |
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