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金沢文庫図書館蔵『見性成佛論』について : 思想的特徴及び人物像=Some Doctrinal Peculiarities and the Answerer's Profile Seen in the Kensho jobutsu-ron, The Treaties on Seeing One's Nature and Attaining Buddhahood : Kensho jobutsu-ron in the Kanazawa Bunko Collection
著者 古瀬珠水 (著)=Furuse, Tamami (au.)
掲載誌 印度學佛教學研究 =Journal of Indian and Buddhist Studies=Indogaku Bukkyōgaku Kenkyū
巻号v.58 n.3 (總號=n.121)
出版年月日2010.03
ページ1288 - 1292
出版者日本印度学仏教学会
出版サイト http://www.jaibs.jp/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語英文=English; 日文=Japanese
抄録本稿は,翻刻はされているものの,長い間詳細な研究はなされてこなかった神奈川県立金沢文庫図書館蔵『見性成佛論』における「答者」の思想的特徴及び人物像を明らかにする.『見性成佛論』は「序」を除き44の問答からなる間答集である.特に第4番目の問答は『見性成佛論』の思想内容の中核を示す部分である.問者の「教内教外の理を説きたまへ」の問いに対し,「教」と「襌」の違いを対比しながら説明する.答者はまず「教」での長い学問的修学の必要性,諸仏や念仏に菩提を求める方法を批判的に説明する.次に「襌」(仏心宗)の頓悟について説明し,特に唐代南禅宗馬祖系の人物の言葉を引用し(『景徳傳燈録』からか?)己の心が仏であることを説く.答者は「襌」が伝統的学問的修学仏教とは異なることを主張する.次に,問いに対する拒否の姿勢に関し,『聖光上人傳』では大日禅師が最後は口を閉じて答えなかった(「襌師閉口結舌.不答而讃曰.汝是文殊師利菩薩.為訓我而來歟云々.」)とあるが,『見性成佛論』においても後半の問答(12番目から44番目)では,言葉に終始する問者に対し,問いをそのまま繰り返したり,所謂,禅問答のような答者に問いかけるような回答をしている.このような態度は『聖光上人傳』の問答の答者,大日襌師を彷彿とさせ,まさに,『見性成佛論』の答者が大日房能忍その人である可能性を示す一つの資料と考えられる.
ISSN00194344 (P); 18840051 (E)
ヒット数643
作成日2015.06.30
更新日期2019.05.02



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