サイトマップ本館について諮問委員会お問い合わせ資料提供著作権について当サイトの内容を引用するホームページへ        

書目仏学著者データベース当サイト内
検索システム全文コレクションデジタル仏経言語レッスンリンク
 


加えサービス
書誌管理
書き出し
amiksaとpayasya : 古代インドの発酵乳加工=amiksa and payasya : Processing of fermented milk in ancient India
著者 西村直子
掲載誌 印度學佛教學研究 =Journal of Indian and Buddhist Studies=Indogaku Bukkyōgaku Kenkyū
巻号v.59 n.3 (總號=n.124)
出版年月日2011.03
ページ1084 - 1090
出版者日本印度学仏教学会
出版サイト http://www.jaibs.jp/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語英文=English
キーワードsamnayya; amiksa; payasya; dadhi; Vedic ritual; dairy product
抄録Veda文献に見られる乳製品の多くは,発酵乳dadhiを基に加工される.祭式の供物としては,samnayya,amiksa,payasyaが代表的発酵乳製品であり,何れもdadhiと加熱乳分srtaとを混ぜて作られる.BOHTLINGK-ROTH,RENOUなどはこれら(特にamiksaとpayasya)を同義語とするが,その根拠は明らかではない.本稿は祭式文献に基づき,これらの異同の解明を試みる.(1)samnayyaは新月祭においてIndraに捧げられる.準備日(upavasatha)の晩に搾乳・加熱・凝固剤atancana添加によって作られるdadhiと,翌朝の本祭日に搾乳・加熱したsrtaとを,献供の直前に混ぜる.混ぜた直後に献供する為,乳酸菌の作用は目視可能な程度ではなかったと考えられる.(2)amiksaはCaturmasya祭等で用いられる,samnayyaと同様に用意されたdadhiを,加熱中のsrtaに混ぜる.この時,酸と熱とによってタンパク質が凝固し,水分が分離する.カテージチーズのような凝固物がamiksaである.(3)payasyaはamiksaと同じ搾乳や調理法で得られる.また,Yajurveda の brahmanaには,両者を一つの議論の中で同義語のように言い換える例が見られる.また,同じ祭式の同じ神格に対する供物を黒Yajurveda学派はamiksaとし,白Yajurveda学派はpayasyaとする.両者が異なる乳製品をそれぞれ供物として用いていたとは考えにくい.従って,payasyaはamiksaと同じ,カテージチーズのようなものであると考えられる.(4)Veda文献全体の用例分布から,古い時代にはamiksa-が用いられ,次第にpayasya-の用例が多くなるという傾向が見られる.一つの乳製品がamiksaとpayasyaという2つの名称で呼ばれていた背景には,祭式文献の成立史と祭式の整備化または発展段階が影響した可能性がある.
ISSN00194344 (P); 18840051 (E)
ヒット数242
作成日2015.08.18
更新日期2019.05.08



Chrome, Firefox, Safari(Mac)での検索をお勧めします。IEではこの検索システムを表示できません。

注意:

この先は にアクセスすることになります。このデータベースが提供する全文が有料の場合は、表示することができませんのでご了承ください。

修正のご指摘

下のフォームで修正していただきます。正しい情報を入れた後、下の送信ボタンを押してください。
(管理人がご意見にすぐ対応させていただきます。)

シリアル番号
545452

検索履歴
フィールドコードに関するご説明
検索条件ブラウズ