サイトマップ本館について諮問委員会お問い合わせ資料提供著作権について当サイトの内容を引用するホームページへ        

書目仏学著者データベース当サイト内
検索システム全文コレクションデジタル仏経言語レッスンリンク
 


加えサービス
書誌管理
書き出し
nis-kray^i : ――ヴェーダ祭式における自己の買い戻しの概念について――=nis-kray^i : On the Concept of Buying-off of the Self in Vedic Rituals
著者 大島智靖 (著)=Oshima, Chisei (au.)
掲載誌 印度學佛教學研究 =Journal of Indian and Buddhist Studies=Indogaku Bukkyōgaku Kenkyū
巻号v.60 n.3 (總號=n.127)
出版年月日2012.03
ページ1125 - 1131
出版者日本印度学仏教学会
出版サイト http://www.jaibs.jp/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語英文=English
キーワードVeda; Agnistoma; Diksa; redemption; atman; pasu
抄録ソーマ祭において潔斎(Diksa)を行った祭主は,象徴的に「胎児」となり,また「供物」となって神々に自身を捧げねばならない.捧げられた自身はその後の動物犠牲祭における犠牲獣を以て「買い戻」される(動詞nis-kray^i)という思想,即ち'atmaniskrayana'がブラーフマナ文献(br.)に見られることは従来言及されてきたが,br.全ての用例が総合・分析されたわけではない.本稿は,br.の全用例を基にして「買い戻し」の概念を考察したものである.その結果,この概念は'atmaniskrayana'のみならず様々な場面で適用され,一定の役割を果たしていたことが明らかになった.ソーマ祭の基本形となるAgnistomaでは,3つのタイプが観察された.(1)潔斎において捧げた自己の買い戻し(犠牲獣による),(2)Bahispavamanastotraにおける,象徴的天界上昇において振り落とした骨格の買い戻し((1)とは別の犠牲獣による),(3)祭官への報酬寄与における,一時的に祭官に預けた自己の身体部位や生体諸機能の買い戻し(実際の報酬品による)である.(1)(2)において,祭主は象徴的に天界に行く.人が天界に行くためには必ず何らかの犠牲つまり喪失があり,「買い戻し」はそれを取り戻す行為として必須のものであったと考えられる.これは祭主が最終的に天界へ行き(実際に死ぬ),天界で完全な状態になるために,現世でも完全な状態でなくてはならないということであろう.一々において律義に互譲がなされている点も注目すべきである.(3)の意義については更なる検討を要する.またKamyesti(Kamyapasuを含む)においても各々に応じた「買い戻し」があるが,そこにAgnistomaにおける「自己の買い戻し」と同様のタイプは,祭式の性格上見出し難い.しかしSatapatha-Brahmanaの新満月祭の補遺的解説にAgnistomaのそれと並行する部分があり,注目に値する.
ISSN00194344 (P); 18840051 (E)
ヒット数219
作成日2015.08.28
更新日期2019.05.13



Chrome, Firefox, Safari(Mac)での検索をお勧めします。IEではこの検索システムを表示できません。

注意:

この先は にアクセスすることになります。このデータベースが提供する全文が有料の場合は、表示することができませんのでご了承ください。

修正のご指摘

下のフォームで修正していただきます。正しい情報を入れた後、下の送信ボタンを押してください。
(管理人がご意見にすぐ対応させていただきます。)

シリアル番号
545547

検索履歴
フィールドコードに関するご説明
検索条件ブラウズ