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TaranathaのdBu ma theg mchogに説かれる二諦説=On the Two Truths Theory in the dBu ma theg mchog of Taranatha
著者 望月海慧 (著)=Mochizuki, Kaie (au.)
掲載誌 印度學佛教學研究 =Journal of Indian and Buddhist Studies=Indogaku Bukkyōgaku Kenkyū
巻号v.60 n.3 (總號=n.127)
出版年月日2012.03
ページ1275 - 1282
出版者日本印度学仏教学会
出版サイト http://www.jaibs.jp/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語英文=English; 日文=Japanese
キーワードTaranatha; Jo nang pa; dBu ma theg mchog; two truths
抄録チベット仏教のチョナン派のTaranatha Kun dga' snying po (1575-1635)によるTheg mchog shin tu rgyas pa'i dbu ma chen po rnam par nges pa (dBu ma theg mchog)の第7章は,「二諦の決択」というタイトルで二諦説が論じられている.本章の特徴をまとめると,次のようになる.1.Taranathaの二諦説は,MaitreyaのMahayanasutralamkaraとMadhyantavibhaga,そしてNagarjunaのMulamadhyamakakarikaを引用して議論がなされている.ただし,その度合いはMaitreyaのテキストが中心となっている.2.二諦説は三性説に基づいて解釈されており,円成実性である勝義諦は法界・真如・如来蔵などの語により説明されている.これらのことから,彼の立場は同じチョナン派のDol po pa Shes rab rgyal mtshan (1292-1361)の他空説の立場を継承するものである.3.TaranathaのテキストにはDol po paへの直接の言及は見られないものの,その注釈書には彼のbDen gnyis gsal ba'i nyi maの引用も見られ,同論と重なる記述を多数見ることができる.Vasubandhuに帰される『般若経注』も同じように引用されることからも,本章は同論に基づいて著された可能性がある.
ISSN00194344 (P); 18840051 (E)
ヒット数727
作成日2015.08.25
更新日期2019.05.15



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