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なぜ大学で宗教が学べるのか : 明治期の教育政策と宗教系専門学校誕生の過程から=Why Can Religion Be Studied in Universities? : The Japanese Higher Educational System and the Policy on Education in the Meiji Era
著者 江島尚俊 (著)=Ejima, Naotoshi (au.)
掲載誌 宗教研究=Journal of Religious Studies=シュウキョウ ケンキュウ
巻号v.88 n.3 (總號=n.381)
出版年月日2014.12.30
ページ51 - 75
出版者日本宗教学会
出版サイト http://jpars.org/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語日文=Japanese
キーワード宗教系大学; 明治期; 文部省; 教育政策; 高等教育制度
抄録現代日本に生きる我々は、大学という高等教育機関において宗教が学べ、宗教を研究できることを自明なものと認識している。しかし、近代的な大学制度が無かった明治以前において、その認識は成立し得なかった。そこで本稿では、この認識を"新しい自明さ"と設定した上で、それを成立せしめた制度的条件の解明を行っていく。方法としては、高等教育制度史および教育政策史の観点から、明治期の文部行政、および文部省と宗教系専門学校の関係に焦点を当てていく。最初に、明治前期の文部省が有していた専門学校に対する消極性、および宗教系諸学校に対する忌避意識を明らかにする。次に、宗教系諸学校に対する方針転換をした文部省が明治三〇年代になって制定する私立学校令・専門学校令を契機として、高等教育の中に宗教を学び、研究するという体制が拡大していくことを論じる。結論としては、宗教系専門学校が近代教育制度の中において、宗教を学問的に教育・研究する学校と位置づけられていったことを明らかにする。

Nowadays, it is generally accepted as axiomatic that Japanese higher education, such as universities, provides courses on religion, and therefore religion can be studied. This was, however, not the case before the Meiji Era, when there was no modern university system. This paper traces the institutional factors that constitute the condition of today's education on and research of religion. The methodology focuses on the relationship between the government, especially the Education Ministry, and religious colleges from the historical point of view of the Japanese higher educational system and the policy on education. First, the Japanese Education Ministry's negative and aversive attitude against religious schools in the early Meiji Era will be presented. Next I will look at the way the Ministry changed its stance and established the Private School Ordinance and Acts of Colleges (Senmon Gakko Ordinance) around 1900 and improved education and research of religion in higher education. Finally, this paper will examine the reality that religious schools were established along with the guidance of the Education Ministry, whose motivation was to construct a modern educational system. This means that the original purpose of education and research in Japanese religious schools was, in the context of the history of education system, not for training religious professionals.
目次[Table of Contents]

はじめに―問題の所在― 51
一、専門学校の境界と文部省の忌避意識 54
二、「専門学校令案」にみる「宗教専門学校」 56
三、文部行政の方針転換 61
四、私立学校令認可から専門学校昇格へ 65
1. 宗教系諸学校にとっての私立学校令の役割
2. 専門学校令による宗教系専門学校の誕生
おわりに 70

注 71
ISSN03873293 (P)
ヒット数303
作成日2016.05.19
更新日期2021.01.07



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