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華厳宗・地論宗上での世親の十地について:「六相」の変遷を中心に=About Daśabhūmi of Vasuvandhu in the Kegonshyū-Jironshyū
著者 原隆政 (著)=Hara, Takamasa (au.) ; 大正大学真言学智山研究室 (編)
掲載誌 智山学報=Journal of Chizan Studies=智山學報
巻号v.40 (總號=n.54)
出版年月日1991.03.31
ページ167 - 179
出版者智山勧學會
出版サイト https://www.chisankangakukai.com/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語日文=Japanese
抄録地論宗の根本テクスト『十地経論』(世親著)と華厳宗のそれについての解釈との差異を六相説生成課程を申心ににを検討する。まず、此の両者の媒介として慧遠・法上などがいるが、華厳学の大成者法蔵の思想の要である六相円融義を可能にする地論宗思想を概観するとき、六相説という概念を検討することは無意味なことではないと考える。
また、智儼の思想はたいへん広範囲に及ぶが、地論宗の慧遠やシナ仏教という特性を考えた場合、他の思想(仏教以外)から形響はないとすることは有り得ない。つまり、仏教概念だけで六相説を支える無礙を規定していくのは疑問が残る。
ここでは六相説の諸々の解釈者による生成の基底には無礙という概念が混入されていくことを中心に見ていくが、しかし、無礙とは何か、あるいはその「無礙」なる概念が果して『華厳経』から或は『華厳経』を根に持つ(ここでは特に世親)唯識から生まれたままの同質のものでありえてきたかどうかの検討は後の課題とする。
目次1.文献 168
2.第四願の位置 170
3.法上 - 慧遠 175
4.まとめ 177
ISSN02865661 (P)
DOIhttps://doi.org/10.18963/chisangakuho.40.0_167
ヒット数328
作成日2016.09.01
更新日期2022.07.07



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