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パーリ語におけるdus-とdvis-について=On the Verbs dus- and dvis- in Pāli |
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著者 |
稲葉維摩 (著)=Inaba, Yuima (au.)
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掲載誌 |
印度學佛教學研究 =Journal of Indian and Buddhist Studies=Indogaku Bukkyōgaku Kenkyū
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巻号 | v.64 n.3 (總號=n.139) |
出版年月日 | 2016.03 |
ページ | 1133 - 1139 |
出版者 | 日本印度学仏教学会 |
出版サイト |
http://www.jaibs.jp/
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出版地 | 東京, 日本 [Tokyo, Japan] |
資料の種類 | 期刊論文=Journal Article |
言語 | 英文=English |
キーワード | Pāli; doṣa-; dvéṣa- |
抄録 | dus- (dusya-ti)「悪くなる,だめになる」,dosa-「過失,欠陥」のパーリ語形はそれぞれdussa-ti, doṣa-であり,dvis- (dvesti, dvisanti)「憎む,敵視する」,dvéṣa-「憎しみ,敵意」とは区別される語である.一方,三毒(貪瞋痴)の文脈におけるサンスクリット語仏典の並行句では基本的にパーリ語dosa-がdvéṣa-「瞋」に対応し,パーリ語dussa-tiは一部の例で「憎む」の意味を表しているように見える.このような状況から,パーリ語dosa-, dussa-tiはdvis-に由来するのか,また,両者はパーリ語においてどのように展開したのか,ということが問題となる.本稿では両者の動詞を中心に問題を検討した.その結果,音韻の点からは「dvéṣa-がパーリ語doṣa-になる」とは考え難く,dvis-由来の語は韻文経典に限られるため,パーリ語では用いられなくなる傾向が予想された.叙事詩ではdus-が相手を嫌ったり,敵意を抱く状況をも表しており,パーリ語ではdussa-tiがaccusative, genetiveの格を伴う例があるため,dvis- +acc., gen.と比較しうる意味展開が読み取れた.三毒の文脈ではdus-に由来する動詞形の使用や格関係の点から,dvis-は予想し難い.以上のことから,結論としてパーリ語においてはdus-がdvis-を包括する広い意味を表しており,dvéṣa-「瞋」の意味もdus-によって表されていると考えられることを示した. |
ISSN | 00194344 (P); 18840051 (E) |
ヒット数 | 149 |
作成日 | 2016.12.19 |
更新日期 | 2019.06.10 |

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