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ポール・ケイラスと芥川龍之介:ヨーロッパの仏教説話に対する日本人の反応=A Japanes Failure to Adapt a European Buddhist Tale
著者 小林信彦 (著)=Kobayashi, Nobuhiko (au.)
掲載誌 国際文化論集=Intercultural studies
巻号n.29 赤瀬雅子教授退任記念号
出版年月日2003.12
ページ85 - 138
出版者桃山学院大学総合研究所
出版サイト https://www.andrew.ac.jp/soken/
出版地堺, 日本 [Sakai, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語日文=Japanese
ノート作者單位:桃山學院大學總合研究所文學部
キーワードポール・ケイラス; The Spider-web; 芥川龍之介; 蜘蛛の糸; 長尾佳代子
抄録Akutagawa Ryunosuke(芥川龍之介 1892 1927) used a Japanese translation of The Spider-web, a Buddhist tale by Paul Carus (1852 1919), when he wrote Kumo-no-ito (蜘蛛の糸), his first work for children. Modern philological studies of Buddhism originated in Europe and excellent research results were produced there. Having taken advantage of them, Carus knew much about ancient Buddhist literature. According to the latest paper of Nagao Kayoko (長尾佳代子), his tale is faithful to the Buddhist tradition and coherent as a whole. On the other hand, Akutagawa, ignorant of Buddhist literature, missed Carus's points and failed to construct a coherent new story. In spite of its high reputation among critics, his Kumo-no-ito is a failure because of its inconsistency.
目次A1 ヨーロッパ人が書いた仏教説話 86
A2 The Spider-web の梗概 87
A3 ”アートマンは実在しない”という真理 89
A4 真理の光を放つブッダ 92
A5 ケイラスが組み立てた話の骨格 95
A6 真理を受け入れられなかったので、無効になった特別処置 99
A7 悪しき先例に学ぼうとする瀕死の大盗賊 101
B1 日本人には越えることができない大きなギャップ 102
B2 芥川が消去したケイラスの前提 104
B3 ケイラスが描く文化の正体が分からない芥川研究者 106
B4 エゴイズムを扱う作品にふさわしくない超極悪人 108
B5 無慈悲が原因で罰を受ける芥川のカンダタ 111
B6 役割に一貫性を欠くオシャカサマ 113
B7 オシャカサマに不満を覚える読者 115
B8 原作の構造が理解されなかったので生じた破綻 118
ISSN09170219 (P)
ヒット数536
作成日2021.02.08
更新日期2021.02.08



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