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兎が火に飛び込む話の日本版:他のヴァージョンにはない発想と筋運び=The Japanese Version of Jataka 316: The Story of a Hare Who Did Not Strive To Be a Buddha
著者 小林信彦 (著)=Kobayashi, Nobuhiko (au.)
掲載誌 国際文化論集=Intercultural studies
巻号n.30
出版年月日2004.07
ページ3 - 50
出版者桃山学院大学総合研究所
出版サイト https://www.andrew.ac.jp/soken/
出版地堺, 日本 [Sakai, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語日文=Japanese
ノート作者單位:桃山學院大學總合研究所文學部
キーワード誠の心; 菩薩; 兎焼身; 帝釈天; 前世物語
抄録In the story of Jataka 316, a hare jumps into fire to offer his own body as broiled meat. This is a story of extreme self-sacrifice. The hare does this extreme act in order to satisfy a condition for becoming a buddha. This story was transmitted to Japan and adapted as konjakumonogatari-shu(今昔物語集) 5.13. However, its keystone has changed. The Japanese hare is not interested in becoming a buddha. Instead, the hare aims to acquire makoto-no-kokoro (誠ノ心 sincere heart): one who is possessed of it is said to defer his own profit to the interest of others.
目次A1 マコトノココロを起こした三匹の獣たち 4
A2 マコトノココロの真偽を試そうとするタイシャクテン 7
B1 私欲が混じらないひたむきな思い 10
B2 個人的に有利な状況をもたらすひたむきな思い 13
B3 日本人の理想を表す語“マコトノココロ” 15
C1 究極目標が変わったために崩れたバランス 17
C2 死にたくなるほどの苛め 20
C3 死にたくなるほどの恐怖 23
D1 前世を知るブッダが登場しない話 25
D2 玄奘の記述に一致する点 28
E 月面に移された兎の身体 30
F 仏教のボーディサットヴァとは無縁な日本のボサツ 33
ISSN09170219 (P)
ヒット数227
作成日2021.02.08
更新日期2021.03.12



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