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近代日本の宗教概念:宗教者の言葉と近代
著者 星野靖二 (著)
初版
出版年月日2012.02
ページ306
出版者有志舎
出版サイト https://yushisha.webnode.jp/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類書籍=Book
言語日文=Japanese
抄録「宗教」とは歴史的に変わらないものなのか? 翻訳語として近代日本に新たに登場した「宗教」という概念が組み上げられていく過程を、宗教者たちの言葉を追うことで系譜学的に考察する。
目次序 「宗教」概念を対象化するということ

第一章 「宗教」概念の歴史性への視座
一 序−「宗教」を歴史の中において捉えるということ
二 「宗教」概念とその研究
三 結−「宗教」概念を捉え直すということ


第Ⅰ部 「文明としての宗教」

第二章 開化・宗教・キリスト教
一 序−「文明の宗教」再考
二 提示されたキリスト教と宗教
三 受容されたキリスト教と宗教
四 結−動態としての提示と受容

第三章 「理学」と「宗教」
一 序−学問と宗教の調和という主張
二 高橋吾良と『六合雑誌』
三 高橋吾良における「宗教」と「理學」−「宗教と理學の関渉及びその要緊を論ず」(一八八〇)を中心に
四 結−学問と宗教の調和とその帰結

第四章 仏教を演説する
一 序−なぜ「仏教」を「演説」するのか
二 「仏教演説」の位相−「演説」・「説教」・「仏教演説」
三 「仏教演説」に見られた仏教・キリスト教
四 結−語られたものと語られなかったもの


第Ⅱ部 「文明から宗教へ」

第五章 小崎弘道におけるキリスト教/宗教理解の構成
一 序−小崎弘道の『宗教要論』と『政教新論』
二 『宗教要論』
三 『政教新論』
四 結−「宗教」と諸宗教

第六章 中西牛郎の宗教論
一 序−仏教弁証論における望ましい「宗教」
二 明治中期までの概観
三 井上円了
四 中西牛郎
五 結−理性の限界内における宗教

第七章 文明から宗教へ
一 序−キリスト教と諸宗教の断絶と連続
二 明治一〇年代−文明と進化論
三 転機−西洋像とキリスト教理解の転回
四 明治二〇年代−宗教という領域
五 結−文明から宗教へ


第Ⅲ部 「宗教と道徳の再配置」

第八章 道徳と宗教の位相
一 序−道徳と宗教という問題系
二 教育勅語と内村鑑三不敬事件−道徳と宗教(一)
三 井上哲次郎『教育と宗教の衝突』をめぐって−道徳と宗教(二)
四 結−キリスト教と国民道徳の再配置

第九章 中西牛郎『教育宗教衝突断案』について
一 序−中西牛郎における宗教・日本・キリスト教
二 『教育宗教衝突断案』執筆以前における中西五郎とユニテリアン
三 中西牛郎『教育宗教衝突断案』(一八九三)
四 結−「宗教」の布置の二重性

第一〇章 『宗教及び文藝』に見る明治末期のキリスト教の一側面
一 序−『宗教及び文藝』とその時代
二 植村正久と『宗教及び文藝』
三 明治末期とキリスト教
四 『宗教及び文藝』
五 結−「宗教」の学的探求のゆくえ

結 「宗教」概念と宗教の領域をめぐって
ISBN9784903426532
関連書評
  1. 星野靖二著『近代日本の宗教概念――宗教者の言葉と近代』=HOSHINO Seiji, The Concept of Religion in Modern Japan / 高橋原 (著)=Takahashi, Hara (au.)
ヒット数963
作成日2021.12.07
更新日期2021.12.07



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