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空海の座標 : 存在とコトバの深秘学
著者 高木訷元 (著)
出版年月日2016.03.15
ページ312
出版者慶應義塾大学出版会
出版サイト https://www.keio-up.co.jp/np/index.do
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類書籍=Book
言語日文=Japanese
抄録本書では、青年期から晩年にいたるまで、時代背景にそくして空海の足跡を丁寧にたどりながら、『聾瞽指帰』『請来目録』「勧縁疏」『般若心経秘鍵』などの代表著作を読み解き、その思想の核心たるマンダラ思想の萌芽と体系化の流れを、迫力ある筆致で描き出す。
目次序 章 仏教志向と秘門との出会い ―― 『聾瞽指帰』の撰述
 一 槐市の春秋 ―― 頗る藻麗を学ぶ
 二 槐市から山林へ ―― 山藪を宅とし禅黙を心とす
 三 秘門との出会い ―― 岐に臨んで幾度か泣く

起の章 入唐留学と秘門の受法 ―― 『請来目録』の読み解き
 一 唐都長安への路 ―― 尋ぬるに一乗を以てす
 二 梵語の学習と密蔵の受法 ―― 膝歩接足して彼の甘露を仰ぐ
 三 真言思想形成の起点 ―― 真言は幽邃にして字字、義深し

承の章 韜黙の一紀 ―― 「中寿感興の詩幷びに序」の読み解き
 一 最澄との出会いと別離 ―― 仏法の大事因縁を商量す
 二 「中寿感興の詩」に見る密蔵のおもい ―― 長夜に円融を念おもう
 三 意味の深みへ ―― 一字一画は衆経を呑んで飽かず

転の章 密蔵法門の宣揚 ―― 「勧縁疏」の読み解き
 一 「勧縁疏」撰述の意義 ―― 三心平等なりと知るを大覚と名づく
 二 「勧縁疏」への反響 ―― 得ることの晩おそかりしを恨む
 三 顕密二教の対弁 ―― 諸仏の談話、是れを密蔵と謂う

結の章 存在とコトバの深秘学 ―― 一字一文は法界に遍ず
 一 「即身」の意味の深みへ ―― 存在の深秘学
 二 声字の実相 ―― コトバの深秘学
 三 文字の読み解き ―― 意味の深みへ

終 章 存在深層の構造
 一 十住心の教判思想 ―― 病源巨多なれば方薬非一なり
 二 空海の教育思想 ―― 教育の中立性と総合性
 三 深秘学の帰結 ―― 『般若心経秘鍵』の読み解き
ISBN9784766423099; 4766423097
関連書評
  1. 書評 高木訷元 『空海の座標 : 存在とコトバの深秘学』 二〇一六年, 慶応義塾大学出版会 ; Translated by: Takagi, Shingen; Dreitlein, Thomas Eijo, Kukai on the Philosophy of Language (『空海の真言哲学』)Keio University Press, 2010 / 藤井淳 (著)=フジイ, ジュン (au.)
ヒット数283
作成日2022.07.19



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