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The Relationship between Dharmakīrti’s apoha and Internal Form=ダルマキールティのアポーハ論と内的形象の関係について
著者 Hatano, Kisho (著)=秦野貴生 (au.)
掲載誌 印度學佛教學研究 =Journal of Indian and Buddhist Studies=Indogaku Bukkyōgaku Kenkyū
巻号v.69 n.3 (總號=n.154)
出版年月日2021.03.25
ページ1099 - 1104
出版者日本印度学仏教学会
出版サイト http://www.jaibs.jp/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語英文=English
キーワードDharmakrīrti; anyāpoha; vyāvṛtti
抄録アポーハ論(anyāpoha)は仏教論理学を確立したディグナーガにより提唱された理論である.しかし,ディグナーガの思想を継承しているダルマキールティが,主著『プラマーナ・ヴァールッティカ』の第1章,およびそれに対する自注でのアポーハ論箇所で,apohaという語を用いる頻度は少なく,bhedaやvyāvṛttiといった語を代わりに用いていると考えられる.諸先行研究では,当該箇所でダルマキールティがapohaという語を用いるのは,主にディグナーガの主張に言及する場合に限られるということや,その際のapohaに「内的形象」(ākāra, pratibhāsa)との関連性がないことが示されているが,『プラマーナ・ヴァールッティカ』の他の章や,注釈者シャーキャブッディによる復注(自注への注)ではapohaと内的形象との関連が見られることもまた示されている.

本稿では,ダルマキールティの著作のうちアポーハ論箇所以外でのapohaが,ダルマキールティの見解に直接関連するかどうかについて整理し,そして,アポーハ論箇所でダルマキールティがapohaの代わりに用いている語の用例を検討することにより,ダルマキールティ自身のアポーハ論と「内的形象」との関連性について明らかにした.

アポーハ論箇所以外では,apohaと内的形象との関わりはディグナーガやシャーキャブッディの説を通じて見られ,ダルマキールティは「ディグナーガのアポーハは内的形象と密接である」と捉え,シャーキャブッディは「ダルマキールティのアポーハが内的形象である」と捉えている.アポーハ論箇所において,apohaの言い換えとして用いられているvyāvṛttiの用例では,vyāvṛttiは分別知上に現れている対象を通じて普遍や同一基体性などの言語表現が成り立つ根拠であり,vyāvṛtti自体が内的形象とは解釈されなかった.

したがって,ダルマキールティ自身の主張において「apohaが内的形象である」という内容は確認されず,両概念は互いに区別して使用されていた.
目次1. Introduction 1099
2. The relationship between apoha used by Dharmakīrti and internal form 1099
3. The relationship between Dharmakīrtiʼs synonym of apoha and internal form 1101
4. Conclusion 1102
ISSN00194344 (P); 18840051 (E)
DOIhttps://doi.org/10.4259/ibk.69.3_1099
ヒット数80
作成日2023.01.03
更新日期2023.01.03



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