サイトマップ本館について諮問委員会お問い合わせ資料提供著作権について当サイトの内容を引用するホームページへ        

書目仏学著者データベース当サイト内
検索システム全文コレクションデジタル仏経言語レッスンリンク
 


加えサービス
書誌管理
書き出し
Definitions and Examples of Siddhadravya=Siddhadravyaの定義と用例
著者 Fujii, Akira (著)=藤井明 (au.)
掲載誌 印度學佛教學研究 =Journal of Indian and Buddhist Studies=Indogaku Bukkyōgaku Kenkyū
巻号v.70 n.3 (總號=n.157)
出版年月日2022.03.25
ページ1163 - 1168
出版者日本印度学仏教学会
出版サイト http://www.jaibs.jp/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語英文=English
キーワードsiddhadravya; grub pa’i rdzas; dngos grub kyi rdzas
抄録 密教経軌,特に儀礼の作法を説く儀軌中には,「宝物」などの漢訳で示されるsiddhadravyaについての記述が散見される.本論文では,このsiddhadravyaが具体的にどのような物を指しているかを,いくつかの用例を提示しながら明らかにすることを目的としている.これまでこの術語に関して明確に示された論述は見られず,またMonierには“any magical object”という意味が挙げられているのみであったが,いくかの密教経軌の用例から判断すればsiddhadravyaの定義としては大まかに以下の二つの分類が提示され得ることが明らかとなった.

 (1)修法の過程,あるいは結果としてナーガ,ウマー,アプサラスやヤクシニーなどから受け取る物を指す.このsiddhadravyaはrasaやrasāyanaと並列して挙げられることがあり,雄黄(ldong ros)がsiddhadravyaの一つとして言及される.(2)修法の結果,修法の対象から生じる物,あるいは修法の対象が変容して得られる物を指す.修法の対象(死体)の口から得られた雄黄(ldong ros)はsiddhadravyaとして言及され,また修法の対象(死体の舌)が剣(ral gri)に変容した場合には剣がsiddhadravyaと呼ばれる.siddhadravyaが分割可能な物か否かで修法の内容が異なることも説かれる.また,このsiddhadravyaによって「空を飛ぶ」といった力を得ることも説かれる.

 以上が現時点で可能なsiddhadravyaの定義である.以降の研究において,新しいsiddhadravyaの記述が認められた際には,この定義を修正する必要があるが,現在の所はこの定義を当てはめ得るであろう.
目次1. Introduction 1163
2. siddhadravya in the Mañjuśriyamūlakalpa(MMK) 1163
3. siddhadravya in the Buddhist Bhūtaḍāmaratantra(BBT) 1163
4. Reference to siddhadravya by Buddhaguhya 1164
5. grub pa’i rdzas in the Khro bo rnam par rgyal ba’i rtog pa gsang ba’i rgyud 1165
5. Conclusion 1166
ISSN00194344 (P); 18840051 (E)
DOIhttps://doi.org/10.4259/ibk.70.3_1163
ヒット数130
作成日2023.01.11
更新日期2023.01.11



Chrome, Firefox, Safari(Mac)での検索をお勧めします。IEではこの検索システムを表示できません。

注意:

この先は にアクセスすることになります。このデータベースが提供する全文が有料の場合は、表示することができませんのでご了承ください。

修正のご指摘

下のフォームで修正していただきます。正しい情報を入れた後、下の送信ボタンを押してください。
(管理人がご意見にすぐ対応させていただきます。)

シリアル番号
662871

検索履歴
フィールドコードに関するご説明
検索条件ブラウズ