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Yi (exegesis) 義,Lun (treatise) 論 and Shu (commentaries) 疏: On the Types of Buddhist Scripture-Interpreted Literature in the Medieval China=義・論・疏:中古仏教における解経文献の文体
著者 Li, Si-long (著)=李四龍 (au.)
掲載誌 印度學佛教學研究 =Journal of Indian and Buddhist Studies=Indogaku Bukkyōgaku Kenkyū
巻号v.70 n.3 (總號=n.157)
出版年月日2022.03.25
ページ1220 - 1227
出版者日本印度学仏教学会
出版サイト http://www.jaibs.jp/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語英文=English
キーワードYi (exegesis); Shu (commentaries); Lun (treatise); Types of Buddhist scripture-interpreted literature; Buddhist Hermeneutics
抄録 中国南北朝時代における仏教「解経」文献の名称は複雑であり,玄義・玄論・義疏・義章などがある.これらの「解経」文献には,インド仏教の論義の伝統を受け継ぐものがあり,中国の伝統文体に関連するものもある.本論において,これら文献を義・疏・論三種の基本的な形式に整理している.

 (1)「義」は春秋時代の儒教の「微言大義」の伝統に関連している.二種類がある.一つは,仏教の通論としての「義章」であり,例えば慧遠の『大乗義章』である.もう一つは特定の仏教の総論であり,智顗の『法華玄義』である.

 (2)「論」はインド仏教のアビダルマ,ウパデーシャ(upadeśa)あるいは「釈経論」に遡る.通論のものもあり(吉蔵の『大乗玄論』など),釈論もある(吉蔵の『法華玄義』など).

 (3)「疏」は中国の注釈の伝統に関連し,「注」を整理するものおよび解釈である.しかし,当時あった「義疏」という文体では,経文の整理と記録としての「義」の意味と思われる.例えば慧遠の『起信論義疏』.また「義記」「集解」「文句」なども類似する名称である.

 「義」「論」は同様な文体であるが,「義疏」という文体をもつ文献の数は多く,状況が複雑である.唐代に入ると,これらの「解経」文献は統一され「章疏」と呼ばれ,インド仏教の論義の影響が薄くなった.これをきっかけに,中国仏教の経典観の中心にも,印度仏典から中国宗派典籍への変化が現れてきたと思われる.
目次1. Yi and the basic forms of Buddhist scripture-interpreted literature 1220
2. Lun as a new Chinese literature genre with the Indian tradition of Buddhist argumentation 1223
3. From Yishu to Zhangshu 1225
4. Conclusion 1226
ISSN00194344 (P); 18840051 (E)
DOIhttps://doi.org/10.4259/ibk.70.3_1220
ヒット数167
作成日2023.01.12
更新日期2023.01.12



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