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清沢満之における「他者」:その思想と問題を巡る考察
著者 川口淳 (著)=Kawaguchi, Atsushi (au.)
出版年月日2017.03.17
ページ286
出版者大谷大学
出版サイト https://www.otani.ac.jp/
出版地京都, 日本 [Kyoto, Japan]
資料の種類博碩士論文=Thesis and Dissertation
言語日文=Japanese
学位博士
学校大谷大学
学部・学科名真宗学専攻
卒業年2016
キーワード明治; エピクテトス; 仏教
目次序章 本論の目的―清沢満之という人と研究の可能性― 3
第一章 清沢思想の基礎的考察―「有限無限」の思索を中心に― 18
1、本章の目的 18
2、有限と無限とは何か 20
3、語れない無限、語る無限 23
4、無限の擬人化―阿弥陀仏― 25
5、無限が与える世界観―浄土荘厳― 27
6、本章のまとめ 31
第二章 信仰と倫理道徳 33
1、本章の目的 33
2、宗教と倫理は同じなのか―井上哲次郎と清沢― 35
3、われわれには、倫理以上の安慰と根拠が必要である 39
4、宗教は真正の、歓喜の道徳を生む 45
4―1、万物一体と、全責任無責任の思想から 45
4―2、同情心―如来の光明の中にある自己― 52
4―3、内観主義―その思想と誤解― 55
5、真正の道徳は倫理的苦悩を超える―全責任主義と無責任主義― 63
6、本章のまとめ 68
第三章 清沢と社会批判―かれの仏教的社会観― 70
1、本章の目的 70
2、生存競争主義という思潮 70
3、清沢の反応 80
4、主我主義ではなく無我心 89
5、国家と不諍―阿含経読誦から― 98
6、雑誌『政教時報』における生存競争主義批判 108
6―1、問題提起 108
6―2、雑誌『教界時言』と『政教時報』 109
6―3、「心霊の諸徳」のテキスト批判 115
6―4、「心霊の諸徳」における戦争と不諍 124
6―5、和合と同胞 132
7、社会主義への視点 137
8、本章のまとめ 146
第四章 『臘扇記』とエピクテトス―自己と他者の真の関係を求めて― 149
1、日記『臘扇記』とその倫理性 149
2、三つの日記 154
3、エピクテトスとの出遇い 156
4、なぜ、エピクテトスだったのか 160
5、エピクテトス思想とその影響 166
5―1、如意なるものとは何か 166
5―2、死の恐怖 175
5―3、エピクテトスの神への信仰 178
6、ジョージ・ロングの解説―倫理を生む信仰― 183
7、自己とは何か 190
8、信仰と修善の関係と、信仰と理性の関係 194
9、真の友とは何か 195
10、本章のまとめ 199
第五章 「服従」思想を巡る問題 201
1、本章の目的 201
2、問題の所在―清沢・暁烏思想への「服従論批判」研究― 201
3、清沢とその弟子―山本伸裕「精神主義」研究を踏まえて― 207
4、「服従論批判」の検証への入り口 212
5、『臘扇記』と「服従」という用語 219
6、『有限無限録』〔五三〕「執着は奴隷心の源なり」の考察 225
7、「明治三十六年『当用日記抄』」中の「奴隷」という用語 227
8、ソクラテスの見方にある「服従」という用語 231
9、「心霊の修養」と「服従の美徳」における服従思想 241
10、「心霊の諸徳」の「従順の心」「和合の心」について 251
11、「服従」の誤解の可能性 256
12、論文「自由と服従の双運」の考察 260
13、本章のまとめ 264
結びにかえて 267
参考文献一覧 272
ヒット数320
作成日2023.03.30
更新日期2023.03.30



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