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中有の考察=Studying on antorabhava
著者 小川宏 (著)
掲載誌 智山学報=Journal of Chizan Studies=智山學報
巻号v.39
出版年月日1990.03.31
ページ95 - 110
出版者智山勧學會
出版サイト https://www.chisankangakukai.com/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語日文=Japanese
抄録仏教において輪廻転生を如何に理解するかは重要な問題である。この問題を原始仏教時代には業力の面から解釈していたが、部派仏教時代になると中有説が主張されて、輪廻転生論はより深く研究される事となった。然し中有説の本来的淵源は修行論の上での五種不還の中に説かれる中般涅槃に存するのである。この中般涅槃説に印度古来のガンダルバ神話が結びついて、仏教思想の上で独自の発展を遂げたものである。仏教以外の数論派等の微細身とも比較を行いつつ、仏教思想における中有説の独自性を追求し、中有説の宗教的意義にも説き及ぶ事とする。
目次〈論文要旨〉95
一、問題の所在 95
二、部派仏教における中有論の概略 95
三、中有の唯名的定義 96
四、原始仏教における中有 97
五、部派仏教における中有論の発展 98
六、婆沙論における中有論の問題 99
七、中有説の理証 101
八、中有説の教証 105
九、中般捏槃と中有の存在証明 105
十、印度思想史上のガソダルバ 106
十一、数論の微細身と中有 108
十二、中有思想の宗教的意義 109
十三、結論 110
ISSN02865661 (P)
DOIhttps://doi.org/10.18963/chisangakuho.39.0_95
ヒット数135
作成日2023.03.31
更新日期2023.04.07



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