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『釈摩訶衍論』請来時における二、三の問題
著者 関悠倫 (著)
掲載誌 智山学報=Journal of Chizan Studies=智山學報
巻号v.68
出版年月日2019
ページ169 - 189
出版者智山勧學會
出版サイト https://www.chisankangakukai.com/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語日文=Japanese
キーワード戒明; 三船; 最澄; 釈摩訶衍論
抄録 『釈論』のわが国への請来時におこった真偽論争を考察した。淡海三船と最澄の論難を中心に、当時の論争内容の妥当性を二、三の問題を設定して論じ、以下の三つの結論を導き出した。①『釈論』を最初に偽撰と判定したのは賢と考えられ、従来支持されてきた、三船の論難は資料に不明な部分が確認できるため再考の余地がある。②天台側が『釈論』作者を新羅の月智あるいは月忠とするが、経録や僧録に基づく説ではなく、信憑性に足るものとは言えない。③『釈論』の真偽論争の規模は、真言内部から勃発したものではく、戒明が『釈論』を請来した直後より起り、当時の主要な仏教者を巻き込んだ広範囲な論争であった。
目次一、問題の所在 169
二、戒明請来と三船と最澄の論難 170
三、三船論難の妥当性―「尾張大僧都」説― 172
四、大安寺と薬師寺の二人の戒明 177
まとめ 183
ISSN02865661 (P)
DOIhttps://doi.org/10.18963/chisangakuho.68.0_169
ヒット数140
作成日2023.05.12
更新日期2023.05.12



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