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『禅秘要法経』(T.613)と『治禅病秘要法』(T.620)に見られる禅病について─初期禅修の伝統における破戒に対する観想法を論ず─
著者 林佩瑩 (著) ; 黒崎恵輔 (譯)
掲載誌 国際禅研究=International Zen studies
巻号v.5
出版年月日2020.08
ページ209 - 233
出版者東洋大学東洋学研究所国際禅研究プロジェクト
出版サイト http://www2.toyo.ac.jp/~ibuki/kokuzenken/index.html
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語日文=Japanese
ノート国際禅研究プロジェクトが共催した国際シンポジウム「初期禅宗史研究の最前線」特集
抄録 本稿のテーマは、初期の中国における禅定修行の伝統における禅病であ
るが、紙幅の制約のため、着眼点を戒律に違反した際の禅病関係に絞る。
禅病とは、修禅者が修行するときに起こりうる身・心の病であり、これを
説く代表的文献が、漢伝仏教の中でも初期の禅定経典『禅秘要法経』と『治
禅病秘要法』であり、おおよそ 5 世紀頃の中国に登場する。両文献中では、
禅病に対する対治のなかで主要なものを観想に求めている。これらを鑑み
て、本稿では、両経典中にみえる戒律に違反した際の観想による対治に焦
点を合わせて論ずる。始めに破戒を行った場合の観想法について説明し、
続けて二つの経典中に言及される菩薩戒、すなわち大乗思想的色彩が、い
かにして「禅経」系統に入り込んでいったのかについて論究する。
目次摘要 209
一、禅経 209
二、禅病 213
三、観想 / 懺悔 / 戒 217
四、結語 228
【注】 230
ISSN24338192 (P)
DOIhttp://doi.org/10.34428/00012137
ヒット数438
作成日2023.06.07
更新日期2023.06.07



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