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著者 |
石飛道子 (著)=Ishitobi, Michiko (au.)
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出版年月日 | 2009.06.10 |
ページ | 312 |
出版者 | 大法輪閣 |
出版サイト |
https://www.daihorin-kaku.com/
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出版地 | 東京, 日本 [Tokyo, Japan] |
資料の種類 | 書籍=Book |
言語 | 日文=Japanese |
ノート | 文献資料: p307-309 請求記号: 182.863-I81 仏教図書共通分類表: 182.863 |
キーワード | Nāgārjuna; 竜樹; 方便心論 |
抄録 | 龍樹の『方便心論』は、ブッダの「言い争ってはならない」という教えを守りつっ、異なる立場の人々に仏教を説くための論法のエッセンスを凝縮したもの。本書は、人気上昇中の気鋭のインド論理学研究者が、そこに秘められた〈驚異の言語論〉を、軽妙なタッチで解明する。 龍樹は外科医?武術もできる?一インド文化史への幅広い知識からよみがえる、思いがけない龍樹像。彼と、当時最高の内科医で論理学者チャラカとの論議の軌跡から、自己の立場への執着を捨てる〈空〉の真理が見えてくる。
ブッダの「言い争わない」立場をつらぬく龍樹の論理学書『方便心論』を解読し,空への展開を辿る。
ブッダの「言い争ってはならない」という教えを守りつつ、異なる立場の人々に「仏法」を説くには?そのための論法のエッセンスを凝縮した『方便心論』を解読し、龍樹の「驚異の言語論」をよみがえらせる。 |
目次 | ■はじめに ■謎の一切智者/龍樹を探せ
第一章 龍樹、人生の船出をする
一 チャラカと龍樹の時代
カニシカ王と仏教/カニシカ王の侍医チャラカ/医師チャラカは出家する/龍樹の生い立ち/武術もできる龍樹/欲から出たまこと/苦行のブッダに快楽の龍樹/龍樹の道は智慧の道/『チャラカ・サンヒター』/『スシュルタ・サンヒター』/毒の皿を捨てよ/『チャラカ・サンヒター』の人生観/死んだらどうなる/再生のしくみ/アートマン説と刹那滅/『チャラカ・サンヒター』の哲学思想/討論の伝統/「言い争う討論」とは/やり込める方法とは
二 ブッダと龍樹の対機説法
龍樹は対機説法をする/論争するなとブッダは言った/名声を捨てよとブッダは言った/龍樹の「やり方の核心」/劇中劇も技のうち/プライドにつける薬/難題とはなんだい/ニヤーヤ学派の形成/捨てるものは何もない
第二章 龍樹、チャラカの 「言い争う論法」に出会う
一 問答のはじまり…チャラカと龍樹
『方便心論』とはどんな書か?/『方便心論』は無我を説く/『方便心論』を解き明かせ/たちまちチャラカの反論がくる/龍樹は仏法を守る/龍樹論法は棘の枝/ヴァーツヤーヤナは名誉を守る/利養も尊敬も名声もない
二 言い争う討論…チャラカの論法
チャラカの「言い争う討論」とは?/チャラカの五分作法/論証のかなめは「理由」と「実例」
三 言い争わない部派の正法
マンゴーの実は食べ放題/部派の守るは「正法」なり/涅槃の証明
四 龍樹論法…プラサンガ(相応)
同じものと異なるもの/プラサンガ/三支作法も「言い争う論法」/仏教が「言い争う論法」を説くわけ/ニヤーヤ学派の五分作法
第三章 龍樹、 「言い争わない論法」を開く
一 龍樹論法の目的
諸論の門を開く/戯論を断つ/最高の定説(第一義悉檀)/捨てる論法・否定することば/雑草を取り去れ
二 龍樹論法入門
八種のことがら/五分作法に対機して語ると/すべてに当てはまる喩え(具足喩)/喩え(喩)/執りたい通りのもの(隨所執)/四種の定説(悉檀)/最初同じで後が違うもの
三 龍樹論法の基礎
一切智者の論法/一向論の喩えをもつ論証/分別論の喩えをもつ論証/詰論の喩えをもつ論証/喩えを語るには
四 龍樹論法の発展
完備した論証/詭弁か強弁かはたまた真理か/自己ならざるもの(無我)の証明/否定するならそれはある/大乗仏教の世界へ
五 龍樹論法の消去
ブッダが法を捨てるとき/龍樹が論法を捨てるとき/捨てるが勝ち/性格のちがいは論理のちがいへ/龍樹論法は菩薩の道
第四章 龍樹、問答無用の語用論を説く
一 龍樹語用論 A to Z
入 門─構文上の欠陥/基 礎─これが、構文上の欠陥なんて!/応 用─揚げ足とり/解 析─どっちがどっち?/公 式─ことばにしたがって難ずるもの/批 判─軍配はどっち?/検証─そんなはずじゃ/確 立─「新しい服」には新しい解釈を
二 「言い争わない」立場は、空
ニヤーヤ学派の語用論─言語の慣用/よきライバル・ニヤーヤ学派/空と龍樹と『方便心論』 ■あとがき ■文献資料 |
ISBN | 9784804612850; 4804612858 |
ヒット数 | 88 |
作成日 | 2023.09.07 |
更新日期 | 2023.09.07 |
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