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永明延寿と『宗鏡録』の研究:一心による中国仏教の再編 |
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著者 |
柳幹康 (著)=Yanagi, Mikiyasu (au.)
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出版年月日 | 2015.02.28 |
ページ | 500 |
出版者 | 法藏館 |
出版サイト |
https://pub.hozokan.co.jp/
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出版地 | 京都, 日本 [Kyoto, Japan] |
資料の種類 | 書籍=Book |
言語 | 日文=Japanese |
ノート | 参考文献: p430-482 索引あり |
キーワード | 永明延寿(904-976); 宗鏡録 |
抄録 | 中国仏教を「一心」という概念によって統合化を図り、その思想を『宗鏡録』100巻を著わした永明延寿の全体像を解明。中国仏教史に新たな息吹を伝える迫真の論考!
唐宋を結ぶ五代十国時代にあって「一心」により中国仏教を統合し、その思想を『宗鏡録』一〇〇巻に著わした禅僧、永明延寿の全体像を本格解明。巻末には新出史料、『永明智覚禅師方丈実録』の翻刻と訳注を付す。
禅浄双修を唱えた禅僧、永明延寿の世界。 |
目次 | 序論
第一章 人と著作 第一節 延寿の生涯 第二節 延寿の著作と思想 一 『宗鏡録』 二 『唯心訣』 三 『註心賦』 四 『万善同帰集』 五 『観心玄枢』 六 『受菩薩戒法』 七 著作に通底する一心の思想 第三節 結論
第二章 隋唐の仏教解釈論と延寿 第一節 隋唐の三宗 教判の展開 一 天台の「五時八教」 二 慈恩の「三時八宗」 三 賢首の「五教十宗」 第二節 中唐の宗密 教判の継承と拡張 一 教判の継承と展開 二 判釈対象の拡張 第三節 五代の延寿 教判の解体と新たな仏教観の提示 一 宗密の仏教解釈論の換骨奪胎 二 教判の回収 三 一切を映す宗鏡 四 延寿の論拠 第四節 結論
第三章 唐代禅の修証論と延寿 第一節 神会による「頓悟」の宣揚 修行による悟りからありのままの悟りへ 第二節 馬祖による「頓悟」の徹底 ありのままに悟りによる修行の棄却 第三節 宗密の「頓悟漸修」論 馬祖禅批判と修行の再評価 一 馬祖批判 二 修密の修証論 三 実践の体系 第四節 延寿の「頓悟頓修」論 悟りと修行の新たな接合 一 修密の修証論の換骨奪胎 二 修行の再定義 三 馬祖禅の再評価 四 修証論の体系化 五 宗鏡による仏教の一元化 第五節 結論
第四章 『宗鏡録』と宋代仏教 第一節 仏説にならぶ『宗鏡録』 一 再評価と開板 二 撮要本の作成 三 『宗鏡録』の入蔵 第二節 『宗鏡録』からの仏教解釈論の受容 一 禅僧による仏説の開板 二 法輪を転じる禅僧 三 仏説流通の意義 第三節 『宗鏡録』からの修証論の受容 一 圜悟克勤の修証論 漸修と頓修 第四節 『宗鏡録』と宋代禅宗 一 「即心是仏」による禅宗の思想的統一 二 『四分律』と『梵網経』による受戒の規範化 三 仏教聖典要文集の編纂 第五節 結論
第五章 後代における延寿像 第一節 蓮宗祖師としての延寿と「禅浄一致」 一 宋・・・蓮宗祖師像の形成 二 元・・・方便として禅と浄土を併せ説く延寿 三 明清・・・「禅浄一致」者としての延寿 第二節 仏教再編者としての延寿と「教禅一致」 一 宋・・・心宗による三宗の調停者 二 元・・・教と禅の調停者 三 明・・・「教禅一致」を含む仏教全体の再編者 四 清・・・震旦第一の導師 第三節 結論
結論 附録 『永明智覚禅師方丈実録』翻刻テキストと訳注
参考文献 初出一覧 あとがき 索引 |
ISBN | 9784831873897; 4831873896 |
ヒット数 | 306 |
作成日 | 2023.10.12 |
更新日期 | 2023.12.18 |
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