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私本 鳩摩羅什三蔵伝
著者 望月海淑 (著)=Mochizuki, Kaishuku (au.)
出版年月日2016.01
ページ535
出版者日蓮宗新聞社
出版サイト https://news-nichiren.jp/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類書籍=Book
言語日文=Japanese
ノート略フランス製本
キーワード鳩摩羅什; Kumarajiva, 350-409
抄録齢50を過ぎてから「妙法蓮華経」「維摩経」「中論」など300を超える大乗経典を翻訳した稀代の名翻訳家鳩摩羅什の運命が書かれた名著です。法華経信者のみならず、歴史好きにもお薦めです。

長安に入り、様々な経典の翻訳をした鳩摩羅什。その生涯にスポットを当てるとともに、師や弟子たち、影響を与えた人物など、鳩摩羅什に関わった人たちのこともピックアップして紹介する。

 鳩摩羅什の母は若くして頭脳明晰で、この母が鳩摩羅什の生涯にわたって、大きな影響を与えた。鳩摩羅什は七歳になると、母と一緒に出家し、経典を誦し、九歳になると母とともにはるか遠くインドの罽賓に勉学に出た。
 そして、通った国において、須利耶蘇摩から大乗佛教の手ほどきを受け、突然開悟し、それからは大乗佛教の経典にのめり込んだ。
 この羅什の名声を聞き、前秦の王・苻堅はこれを知り、すでに釈道安を手に入れているので、鳩摩羅什をも手に入れたいと思い、呂光将軍に兵七万をつけて亀茲を攻略し、鳩摩羅什を手に入れて来いと命じた。呂光は命令通りに王の白純を殺し鳩摩羅什を捕らえて凱旋の途についた。ところが、苻堅はみなの反対を押し切って南の国を攻め、淝水の戦いで敗れ亡くなってしまっていた。呂光は途中でそれを知ったが、長安には帰れず、武威まで来てそこで独立し、後涼という国を創り、閉じこもってしまった。
 おかげで鳩摩羅什は中国への佛教弘布の望みは絶たれ、無駄な十八年を過ごす。やっと呂光が亡くなり、前涼も怪しくなり、後秦の苻堅によって前涼が倒され、鳩摩羅什はようやく長安に入ることが出来た。羅什はすでに五十歳を越える年齢になっていた。この後、長安における鳩摩羅什の活躍は目覚ましかった。いままでたわめられていた弓のつるが一気に解き放たれたように、大乗経典を始め大乗の論書、従来の人々が翻訳しておいた旧訳の経典、小乗佛教の経典など、すさまじい程の翻訳であった。鳩摩羅什の名声は四隣に轟いた。
 『大品般若経』『妙法蓮華経』『維摩経』『無量壽経』『大智度論』『中論』『百論』等等三百余巻。しかも、翻訳した諸経典や論書は現在でも、すべて読まれている。
 鳩摩羅什に関わる伝記の記述は、意外に少ない。しかし、鳩摩羅什が関わったさまざまな出来事は意外に多い。そこで、著者は鳩摩羅什の生涯と同時に鳩摩羅什に関わった人達のことも描いた。タイトルの「私本」とは、本書には仏教学研究に生涯を捧げた著者のなみなみならぬ思いによって羅什の生涯を想起し解説したいという思いが込められている。羅什伝希代の名篇である。
ISBN9784890451470; 4890451471
ヒット数394
作成日2023.10.17
更新日期2023.12.18



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