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【研究会】 初期禪宗と最澄の圓頓戒:石田瑞麿・鏡島元隆兩氏の所論に反駁す=The Relationship between the Bodhisattva Precepts in Early Ch'an Buddhism and Saichō's Endonkai: A Counterargument to ISHIDA Mizumaro and KAGAMISHIMA Genryū's Arguments
著者 伊吹敦 (著)=Ibuki, Atsushi (au.)
掲載誌 禅研究所紀要
巻号n.45
出版年月日2017.03
ページ(1) - (27)
出版者愛知学院大学禅研究所
出版サイト https://zenken.agu.ac.jp/
出版地愛知, 日本 [Aichi, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語日文=Japanese
目次はじめに 1
Ⅰ.石田瑞麿氏の主張とその問題點 3
Ⅰ‒a.道璿が『梵網經』を重んじたことは事實だが、そのことが當時の社会に影響を與えたというようなことはなかった。 3
Ⅰ‒b.道璿は確かに菩薩戒を重んじたが、道璿のそれは小乘戒の兼受を認めた從來の立場を追認するものであったのだから、最澄が唱えた圓頓戒とは性格が全く異なる。 6
Ⅰ‒c.最澄が行表を介して道璿から承け繼いだのは「天台」であって、「圓戒」ではない。 10
Ⅰ‒d.從來、禪との關聯を示すものとされてきた「虛空不動の三學」についても、十分な根據とはならない。 12
Ⅰ‒e.「虛空不動戒」を禪と結び付けることは、最澄の認識というよりもむしろ光定の意圖的な創作と見做すべきである。 14
Ⅱ.鏡島元隆氏の主張とその問題點 16
Ⅱ‒a.道璿が普寂から學んで行表・最澄に傳えたのは「禪」であって「菩薩戒」ではない。 17
Ⅱ‒b.道璿が學んだ北宗禪では、圓頓戒が成立する要件である「三學の一致」を説かないから、最澄が道璿の菩薩戒思想の影響を受けたとは認められない。 19
むすび 21
注 23
ISSN02859068 (P)
ヒット数86
作成日2024.04.15
更新日期2024.04.18



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