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Some Reflections on the Chronological Problems of the Mahābhārata=マハーバーラタ成立年代の考察
著者 Tsuchida, Ryutaro (著)=土田龍太郎 (au.)
掲載誌 インド哲学仏教学研究=インド テツガク ブッキョウガク ケンキュウ=Studies of Indian Philosophy and Buddhism, Tokyo University
巻号v.16
出版年月日2009.03
ページ1 - 24
出版者東京大学インド哲学仏教学研究室=Dpt. Of Indian Philosophy and Buddhist Studies, Tokyo University
出版サイト http://www.l.u-tokyo.ac.jp/intetsu/index.html
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語英文=English
抄録大叙事詩マハーバーラタのおほよその成立年代を推定しようとする場合は、同叙事詩の叙述の枠組およびそれぞれの枠組を具へた傳本の形成の過程にも注目せねばならない。諸傳本の成立については次の諸段階が想定される。一. ジャナメージャヤ王のサルパサトラ祭場におけるヴァイシャムパーヤナによるヴィヤーサ叙事詩朗誦を枠とする傳本Vの成立。二. ナイミシャ林におけるウグラシュラヴァスとシャウナカとの對話を枠とする傳本Uの成立。この枠は傳本Vにアースティーカ物語が附加された時に設けられたものである。三. 現行ハリヴァンシャの一部を成すバヴィシヤトの編者による傳本Uの枠組の踏襲。四. パルヴァサングラハパルヴァンが傳本Uに附加されたことによるナイミシャ林對話の「二重導入」の成立。バヴィシヤトでは、婆羅門出身であつたとおぼしきシュンガ王朝開祖プシャミトラ王のアシュヴァメーダ祭擧行が暗示され、アシュヴァメーダ祭からのクシャトリヤ階層の疎外といふ未曾有の事態のもたらした危機感が全篇の主題となつてゐる。この危機感や興奮のいまだ醒めやらぬシュンガ朝中期後期がバヴィシヤトの成立時であつたと思はれる。とすればバヴィシヤトに先行するはずのマハーバーラタU傳本がシュンガ王朝期より後に成つたとは考へられない。U傳本は遅くともシュンガ朝初期中期には成立してゐたと見るべきであり、U傳本よりさらに古いV傳本はすでにマウリヤ朝時代には形成されてゐたと考へるのが妥當である。ただし、このV傳本の成立が前マウリヤ朝期まで遡るかいなかは定かではない。一方パルヴァサングラハパルヴァンなど現行マハーバーラタの初三章はシュンガ王朝期より後に順次追加されていつたはずである。すなはち「二重導入」は後シュンガ朝期になつてはじめて成立したと想はれる。本稿では、もつぱら語りの枠組に留意して構想された大叙事詩成立年代論を提示した。本来は、ほかのさまざまなマハーバーラタ成立年代論をも吟味檢討すべきであつたが、その作業は別の機會に俟たねばならない。
ISSN09197907 (P)
DOI10.15083/00036997
ヒット数713
作成日2009.10.23
更新日期2021.08.31



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