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実有説批判とアーラヤ識の導入 : 世親にとっての経量部の一考察=Criticism of Entity Theory and the Acceptance of alayavijnana : The Investigation of the Sautrantika for Vasubandhu
著者 堀内俊郎
掲載誌 印度學佛教學研究 =Journal of Indian and Buddhist Studies=Indogaku Bukkyōgaku Kenkyū
巻号v.59 n.3 (總號=n.124)
出版年月日2011.03
ページ1219 - 1225
出版者日本印度学仏教学会
出版サイト http://www.jaibs.jp/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語英文=English
キーワードSautrantika; alayavijnana; Vasubandhu; entity theory
抄録世親にとっての経量部を考える際,注釈者や衆賢の記述に頼るのではなく,世親自身が経量部説と明示している説に焦点を絞ることも,一つの穏当な方法であろう.その場合,『倶舎論』に登場する十七(あるいは十六)の経量部説のうち,およそ十までが有部の実有説に対する批判であることが注目される.その実有説批判,特に,命根と衆同分か実有であることの批判は,アーラヤ識の存在論証において重要な意味を持つことが,『成業論』『縁起経釈論』の記述により,知られる.更に言えば,後代のアビダルマ文献は,アーラヤ識の存在論証に用いられるのと類似の論法も用いて,命根と衆同分の実有を主張している.また,『倶舎論』以降で世親が経量部の名を出すのは『成業論』においてのみであるが,周知のように,その文脈は,アーラヤ識を導入するというものである.以上のことからすれば,世親にとっての経量部説は,実有説批判を介して,アーラヤ識の導入へ導くという意義を持ったのではないかと考えられる.
ISSN00194344 (P); 18840051 (E)
ヒット数469
作成日2015.08.19
更新日期2019.05.08



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