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ヴィーラバッダの『アーラーハナーパダーヤー』 : 予備報告=Virabhadda's Arahanapadaya : A Preliminary Report
著者 河崎豊=Kawasaki, Yutaka
掲載誌 印度學佛教學研究 =Journal of Indian and Buddhist Studies=Indogaku Bukkyōgaku Kenkyū
巻号v.60 n.3 (總號=n.127)
出版年月日2012.03
ページ1161 - 1168
出版者日本印度学仏教学会
出版サイト http://www.jaibs.jp/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語英文=English; 日文=Japanese
キーワードVirabhadda; Arahanapadaya; Bhagavati Aradhana; aradhana
抄録ヴィーラバッダがSamvat 1078年に著したとされる『アーラーハナーパダーヤー』は,ジャイナ教の所謂「アーラーダナー文献」と呼ばれるジャンルに包摂される文献の一つだが,本文献に関する先行研究は,管見の限りでは皆無である.本稿は当該文献の本格的研究の為の予備調査として,主に以下の点を指摘した: (1)『アーラーハナーパダーヤー』全989詩節中,786詩節が空衣派代用聖典の『バガヴァティー・アーラーダナー』と対応し,構成そのものも『バガヴァティー・アーラーダナー』を完壁に踏襲していること (2)白衣派聖典との関係では特に『バッタパリンナー』との対応が顕著であること (3)『バガヴァティー・アーラーダナー』『バッタパリンナー』双方に対応関係が見られる場合,ヴィーラバッダは後者(に近い)読みを示すことが強いこと (4)『アーラーハナーパダーヤー』本文中に,『バガヴァティー・アーラーダナー』を明らかに指すと考えられる記述が登場することから,ヴィーラバッダは『バガヴァティー・アーラーダナー』について知っていた事は恐らく確実であり,そして『アーラーハナーパダーヤー』を作成するにあたって,『バガヴァティー・アーラーダナー』を大々的に利用した可能性もかなり高いと考えられること.以上を指摘した後,具体的に若干の対応事例を列挙し,そこに見られる種々の問題点を議論した.
ISSN00194344 (P); 18840051 (E)
ヒット数244
作成日2015.08.24
更新日期2019.05.15



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