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金子みすゞの「宗教心」の機能論的分析 : 「花のたましい」を中心にして=A Functional Analysis of the Religiosity of Kaneko Misuzu
著者 窪寺俊之 (著)=Kubotera, Toshiyuki (au.)
掲載誌 宗教研究=Journal of Religious Studies=シュウキョウ ケンキュウ
巻号v.88 n.1 (總號=n.379)
出版年月日2014.06.30
ページ1 - 24
出版者日本宗教学会
出版サイト http://jpars.org/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語日文=Japanese
キーワード宗教心機能モデル; 宗教化; 意味化; 個人化
抄録金子みすゞの作品と仏教の関係は深いという。作品「花のたましい」に見られる彼女の宗教心を機能論的視点から分析した。ところで、宗教心の定まった定義はない。ここでは「宗教心とは、自然、生きもの、世界、社会、人生、生死、人間関係などの事象に宗教的意味を認識、思考、決心する働きである」と定義する。宗教心を機能と定義し、その機能には三つあると考える。(1)森羅万象のなかに宗教性を見て取る機能(宗教化機能)、(2)宗教化した出来事と日常生活との間に宗教的意味を見つけ出す(構造化・意味化機能)、(3)その宗教的意味を自己の判断で信じる(個人化機能)の機能である。作品「花のたましい」には浄土真宗の悪人正機説と自力作善の矛盾が表現されている。「宗教心機能モデル」での意味化機能が十分に機能していないし、煩悩具足であるとの自覚から仏の慈悲(誓願)に縋る個人的機能も希薄である。彼女の宗教心は宗教化機能に優れているが、意味化・個人化機能は希薄である。

The works of Kaneko Misuzu are said to have a deep relation with Buddhism. This article analyzes her religiosity as seen in the work, "Hana no tamashii" (Soul of a Flower). However, there is no set definition of religiosity. Here, religiosity is defined as the work of recognizing, reflecting on, and deciding on the religious meaning for oneself in nature, the world, human relations, and human life and death. Here religiosity is defined in terms of three functions: 1) The function that sees religiosity in the universe, in nature, in the events of history, and in the course of daily life; 2) the function that reflects on and gives religious meaning to the above; and 3) the function that makes this understanding personal through the decision to believe. The work "Soul of a flower" gives expression to and reveals a contradiction in the Pure Land sect of Buddhism that counts evil people as righteous on the one hand, while calling for the creating of goodness by one's own efforts on the other. In this work, Kaneko's religiosity is highly developed in its religious function, but is weak in the functions of giving meaning and making this meaning personal.
目次[Table of Contents]

一、目的 1
二、先行研究と研究方法 2
先行研究 2
研究方法 3
三、宗教心とは何か 3
1. 「宗教心」とは何か 3
2. 国語辞書的意味 4
3. 宗教心のまとめ 5
四、機能としての「宗教心」の理解 6
1. 「宗教心の認識機能」(宗教化機能) 7
2. 「宗教心の思考機能」(構造化、意味化機能) 7
3. 「宗教心の信機能」(個人化機能) 8
4. 宗教心と現代 9
五、作品「花のたましい」について 10
1. 「花のたましい」 10
2. この作品に見る仏教の影響 11
六、悪人救済思想と自力作善思想 12
1. 万人救済思想 12
2. 思想の矛盾 12
3. 矛盾の出所 13
4.
5.
七、金子みすゞの宗教心の特徴 16
1. 金子みすゞの宗教心の機能 16
2. 環境 18
八、むすび 18

注 20
ISSN03873293 (P)
ヒット数583
作成日2016.05.16
更新日期2021.01.07



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