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『真俗雑記問答鈔』における「栂尾義」について:「我見自心形如月輪」解釈を中心に=The Meaning of Toganoogi in Shinzokuzakki-mondoushou
著者 小宮俊海 (著) ; 大正大学真言学智山研究室 (編)
掲載誌 智山学報=Journal of Chizan Studies=智山學報
巻号v.61
出版年月日2012.03.31
ページ131 - 149
出版者智山勧學會
出版サイト https://www.chisankangakukai.com/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語日文=Japanese
キーワード頼瑜; 明恵; 真空; 『真俗雑記問答鈔』; 栂尾義; 菩提心; 月輪; 六大
抄録中性院俊立旦房頼瑜(一二二六年 ― 一三〇四年)(以下、頼瑜)の著作である『真俗雑記問答鈔』(以下『真俗雑記』)には、観音院迥心房真空(一二O四年 ― 一二六八年)(以下、真空)の説が「木幡義」として頻出する。それに対し、明恵房高弁(一一三七年 ― 一二三二年)(以下、明恵)の説と思しきものが「栂尾義」として散見される。本小論は特に不空訳『金剛頂瑜伽中発阿耨多羅三藐三菩提心論』(以下『菩提心論』)に説かれる「我見自心形如月輪」の文の解釈を手掛かりに、頼瑜の菩提心理解ならびに六大縁起説に対する見解を明らかにする。そして、頼瑜が明恵教学をいかに受容したのかその一端を探りたい。
目次一、はじめに 131
二、『真俗雑記』における「栂尾義」 132
三、「我見自心形如月輪」と「六大無礙」の典拠 134
四、頼瑜の他著作にみる菩提心理解 135
五、『顕密問答鈔』における「栂尾義」 138
六、頼瑜と高山寺教学の関係 141
七、まとめ 144
ISSN02865661 (P)
DOIhttps://doi.org/10.18963/chisangakuho.61.0_131
ヒット数352
作成日2016.08.30
更新日期2022.07.07



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