サイトマップ本館について諮問委員会お問い合わせ資料提供著作権について当サイトの内容を引用するホームページへ        

書目仏学著者データベース当サイト内
検索システム全文コレクションデジタル仏経言語レッスンリンク
 


加えサービス
書誌管理
書き出し
『中観五蘊論』の著作目的 : アビダルマ範疇論に対する基礎教学としての理解をめぐって=An Analysis of the Textual Purpose of the Madhyamakapañcaskandhaka: With a Focus on Its Role as a Primer on Abhidharma Categories for Buddhist Beginners
著者 横山剛 (著)=Yokoyama, Takeshi (au.)
掲載誌 印度學佛教學研究 =Journal of Indian and Buddhist Studies=Indogaku Bukkyōgaku Kenkyū
巻号v.64 n.3 (總號=n.139)
出版年月日2016.03
ページ1206 - 1210
出版者日本印度学仏教学会
出版サイト http://www.jaibs.jp/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語英文=English
キーワードmadhyamaka; 中観; Candrakirti; 月称; Madhyamakapañcaskandhaka; 中観五蘊論; textual purpose; 著作目的; Abhidharma; アビダルマ; categories; 範疇論; svabhāva; 自性
抄録月称(Candrakirti)の『中観五蘊論』(Madhyamakapancaskandhaka,蔵訳でのみ現存)は,中観論書でありながら説一切有部のアビダルマ範疇論の解説を趣旨とする特異な一書である.本稿では『中観五蘊論』に関する主要な問題の一つである同論の著作目的について検討する.また,本稿では,中観論書である同論が有部のアビダルマ範疇論を如何に理解していたのかを明らかにするだけでなく,同論が有部のアビダルマ範疇論を解説する際に,その教理に対してどのような中観的な解釈や訂正を加えたのかを考察する.まずは『中観五蘊論』の冒頭と結びの偈頌に基づき,仏教教理の初学者の知を開くために著されたアビダルマ範疇論の綱要書であるという同論の基本的な性格を確認する.その後に,慧の定義に基づき,アビダルマ範疇論を学ぶことで鍛えられる知が無我の理解に資するものであることを明らかにする.さらに本稿では,人々を無我の理解へと導くための基礎教学として有部のアビダルマ範躊論を受け入れつつも,同論が諸法の自性を注意深く回避している点に注目したい.特に,諸法の相互依存性に基づく自性の否定が,慧の解説における法無我の論証のみならず,色蘊における四大種の解説並びに,識蘊の解説においても見出されることを指摘し,両解説の内容を分析することで,その手法を明らかにする.
目次1. Introduction 1206
2. Abhidharma Categories as Preliminary Knowledge for Understanding the Theory of Non-self 1207
3. Negation of the Independent Intrinsic Nature of Dharmas in the MPSk 1208
4. Conclusion 1209



ISSN00194344 (P); 18840051 (E)
ヒット数277
作成日2016.12.19
更新日期2019.06.10



Chrome, Firefox, Safari(Mac)での検索をお勧めします。IEではこの検索システムを表示できません。

注意:

この先は にアクセスすることになります。このデータベースが提供する全文が有料の場合は、表示することができませんのでご了承ください。

修正のご指摘

下のフォームで修正していただきます。正しい情報を入れた後、下の送信ボタンを押してください。
(管理人がご意見にすぐ対応させていただきます。)

シリアル番号
569705

検索履歴
フィールドコードに関するご説明
検索条件ブラウズ