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植民地台湾と日本仏教
著者 中西直樹 (著)=なかにしなおき (au.)
出版年月日2016.06.30
ページ358
出版者三人社
出版サイト https://3ninsha.com/
出版地京都, 日本 [Kyoto, Japan]
シリーズ龍谷叢書
資料の種類書籍=Book
言語日文=Japanese
抄録本書は、半世紀に及ぶ戦前日本仏教の台湾布教の全体像を解明することを目的としている。近年、日本仏教のアジア布教は、多様な専門領域の研究者の研究対象となり、様々な観点から論考が発表されつつある。なかでも台湾は、朝鮮・中国に比べると研究は少ないものの、日本統治下台湾の宗教政策を「日本の国家神道と台湾の国家神道と台湾の在来宗教との力関係を軸」に明らかにした蔡錦堂の優れた研究があり、その後も、個別研究が蓄積されている。しかし、これらは単一の宗派の動向を扱ったものがほとんどであり、台湾布教の全体像の解明に関する研究に大きな進展が見られたとは言い難い状況にある。その主なる原因の一つには資料的な制約があると考えられる。日本仏教の台湾布教史全体を俯瞰できるような基本的な文献はなく、関係資料のなかにはその存在が一般にあまり知られていないものがあり、個々の研究機関などに分散所蔵されていて閲覧が困難なものも少なくない。
筆者は、こうした研究状況を少しでも打開したいと考え、さきに『仏教植民地布教史資料集成<台湾編>』を編集・刊行した。ところが、台湾布教では、その事業を各宗派単位でまとめた記録さえも少なく、布教実態の全体像を把握するにはあまりにも不十分な点が目立つ結果となった。このことは、かつて刊行した『仏教植民地布教史資料集成<朝鮮編>』っも同様であり、そこで『植民地朝鮮と日本仏教』に引き続いて本書を執筆することを企図したのである。
目次序章 日本仏教の台湾布教概史
一 本書刊行の意図
二 台湾布教を取り巻く環境
三 時代区分とその概要
第一章 従軍布教から占領地布教へ
一 日清戦争と従軍布教
二 台湾戦線と従軍布教
三 本願寺派と曹洞宗の占領地布教
四 諸宗派の布教着手状況
第二章 占領地布教と各種付帯事業の展開
一 曹洞宗・本願寺派・大谷派の布教
二 諸宗派の布教
三 日本語学校の経営状況
四 各種付帯事業の概要
第三章 植民地布教への転換と布教停滞
一 占領地布教の実情
二 台湾総督府の方針転換と布教の衰退
三 寺廟末寺化禁止後の各宗派の動向
第四章 日本仏教の南清進出の背景と布教実態
一 大谷派内部事情と南清進出の経緯
ニ 大谷派南清布教の展開
三 臨済宗南清進出と総督府の支援
四 本願寺派南清進出の実情
第五章 一九〇〇年反門事件追考
一 先行研究の検討
二 厦門事件の検証
三 事件直後の世論と賠償請求問題
四 世論の推移と大谷派の対応
第六章 台湾仏教懐柔策と南瀛仏教会の設
一 台湾総督府の宗教施策の転換
二 曹洞宗と台湾仏教中学林
三 臨済宗と鎮南学林
四 諸宗教の布教動向
五 南瀛仏教会の設立
第七章 十五年戦争下の皇民化運動と本島人布教
一 満州事変後の宗教施策と南進論
二 日中開戦後の公葬問題と神仏対立
三 総督府宗教施策の展開
四 各宗派本島人布教の活発化
附章 南洋布教の概要
一 マレー半島の布教概況
二 フィリピン諸島の布教概況
三 南洋群島の布教概況
四 その他の地域の布教概況
あとがき
索引
ISBN9784908147692 (A5)
関連書評
  1. 中西直樹『植民地台湾と日本仏教』 / 松金公正 (著)
ヒット数306
作成日2021.11.04
更新日期2021.11.04



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