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The Encoding of Mantras and Its Methods in Tantra: Focusing on Descriptions in the Bhūtaḍāmaratantra=タントラ文献におけるマントラの暗号化とその法則:ヒンドゥー教版Bhūtaḍāmaratantraの例を中心として
著者 Fujii, Akira (著)=藤井明 (au.)
掲載誌 印度學佛教學研究 =Journal of Indian and Buddhist Studies=Indogaku Bukkyōgaku Kenkyū
巻号v.68 n.3 (總號=n.151)
出版年月日2020.03.25
ページ1243 - 1247
出版者日本印度学仏教学会
出版サイト http://www.jaibs.jp/
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語英文=English
キーワードmantroddhāra; Bhūtaḍāmaratantra; mantra; Hevajratantra
抄録タントラ文献がその秘匿性を保つ方法としてはsandhyā-bhāṣā(あるいはsandhā-bhāṣā)という隠語の機能を備えた密意語(あるいは,たそがれの/含みをもった言葉)という術語が挙げられる.またタントラ仏教文献で,ある単語が特殊な意味合いで用いられる文脈が存在し,暗号の様に用いられる語が見受けられる.また,マントラの暗号化とその解読の法則を含むmantroddhāraが挙げられる.これは特定の語や図形を用いてマントラを暗号化,観想する法則も含み,類似の方法はヒンドゥータントラ文献に多く認められる.本論文では,Hevajratantra(HT)内の暗号化の法則とヒンドゥー教版Bhūtaḍāmaratantra(HBT)のマントラの暗号化の法則を提示し,HBTの暗号化の特徴を明らかにすることを目的とする.仏教版Bhūtaḍāmaratantra(BBT)では,HBTに見られるようなマントラの暗号化はなされていない.その為,BBT内のマントラとHBTのマントラを対照することで,HBTが如何にBBTのマントラを取り入れているかも考察した.考察の結果,HBT中ではHTに見られるprathamasya prathamaの様な方法は用いられず,HBTの音と単語との対応はHTの単語の対応とは別の伝統に属し,同様にVaiṣṇavaとも異なる伝統に属するものであることが確認された.また,HBTがBBTのマントラをも踏襲していることが明らかとなった.しかし,仏教に特有の術語を用いることを避け,改変した上で暗号化を施したと考えられる.
目次1. Introduction 1243
2. Mantra encryption in the HT 1243
3. The method of encoding mantras in the HBT 1244
4. Conclusion 1246
ISSN00194344 (P)
DOIhttps://doi.org/10.4259/ibk.68.3_1243
ヒット数198
作成日2022.09.30
更新日期2022.09.30



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