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The Pramāṇasamuccaya’s Opening Reverence Invocation and Kamalaśīla’s Bodhicitta=Pramānasamuccaya冒頭帰敬偈とカマラシーラの菩提心
著者 Sato, Chigaku (著)=佐藤智岳 (au.)
掲載誌 印度學佛教學研究 =Journal of Indian and Buddhist Studies=Indogaku Bukkyōgaku Kenkyū
巻号v.70 n.3 (總號=n.157)
出版年月日2022.03.25
ページ1145 - 1150
出版者日本印度学仏教学会
出版サイト http://www.jaibs.jp/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語英文=English
キーワードKamalaśīla; Dharmakīrti; bodhicitta; karuṇā
抄録 Pramānasamuccaya冒頭帰敬偈で示された,“jagaddhitaiṣin”と“śāstṛ”というブッダの徳号に対するダルマキールティの後継者達の理解と,ダルマキールティの後継者の一人とされるカマラシーラが『修習次第』第一篇で提示する2種類の菩提心との関係を検討した.

 従来の研究によると,『修習次第』第一篇の2種の菩提心は,シャーンティデーヴァによるものを踏襲したとされている.

 デーヴェーンドラブッディ,ジネーンドラブッディそしておそらくダルマキールティも,慈悲の修習によって,慈悲を体得した菩薩を“jagaddhitaiṣin”に位置づけている.そして菩薩のその際の心的状態は,『修習次第』第一篇で提示された誓願心(praṇidhicitta)に該当すると考えられる.

 そして,衆生利益のために,つまりブッダとなって教示するために,菩薩が“śāstṛ”として修習に発動開始する際の心(あるいは,“jagaddhitaiṣin”としての最後の心)を発趣心(prasthānacitta)として言い表すことはできると考える.

 また,『修習次第』第一篇の2種の菩提心は誓願心が起きて,その後発趣心が起こるという段階性を持っている.これは,“jagaddhitaiṣin”の次に“śāstṛ”という構造とも共通性を持つ.

 しかしながら,そもそもダルマキールティ達は,誓願心や発趣心という言葉を用いていない.たしかに“jagaddhitaiṣin”や“śāstṛ”に関する記述に,誓願心や発趣心に関する記述との対応点は確認できるものの,彼らが,誓願心や発趣心の2種の菩提心という概念を念頭に置いていたか否かは,不明である.今後,より広範囲な資料分析を行う必要がある.
目次1. Introduction 1145
2. Jagaddhitaiṣin and Bodhicitta 1145
3. Kamalaśīla’s Two Types of Bodhicitta 1146
4. Śāstṛ and the Initiating Mind 1147
5. What about Dharmakīrti and Devendrabuddhi? 1147
6. Conclusion 1148
ISSN00194344 (P); 18840051 (E)
DOIhttps://doi.org/10.4259/ibk.70.3_1145
ヒット数203
作成日2023.01.11
更新日期2023.01.11



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