サイトマップ本館について諮問委員会お問い合わせ資料提供著作権について当サイトの内容を引用するホームページへ        

書目仏学著者データベース当サイト内
検索システム全文コレクションデジタル仏経言語レッスンリンク
 


加えサービス
書誌管理
書き出し
On the Classification of anyāpoha Based on Dar ma rin chenʼs Commentary=タルマリンチェン注に基づくanyāpohaの分類について
著者 Hatano, Kisho (著)=秦野貴生 (au.)
掲載誌 印度學佛教學研究 =Journal of Indian and Buddhist Studies=Indogaku Bukkyōgaku Kenkyū
巻号v.70 n.3 (總號=n.157)
出版年月日2022.03.25
ページ1156 - 1162
出版者日本印度学仏教学会
出版サイト http://www.jaibs.jp/
出版地東京, 日本 [Tokyo, Japan]
資料の種類期刊論文=Journal Article
言語英文=English
キーワードDharmakīrti; Dar ma rin chen; anyāpoha
抄録 仏教論理学を確立したディグナーガ(480-540)により言語理論,通称アポーハ論(apoha)は提唱された.そして,仏教論理学を大成したダルマキールティ(600-660)の孫弟子にあたるシャーキャブッディ(660-720)は,ダルマキールティ著『プラマーナ・ヴァールッティカ』(以下,PV)に対する注釈の中でアポーハを3分類している.より後代に活動したシャーンタラクシタ(725-788)もまた,自身の著作『タットヴァサングラハ』においてアポーハの3分類について言及している.しかし,このアポーハの3分類の起源は未だ明確ではない.

 ゲルク派のチベット人注釈家であるタルマリンチェン(1364-1432)は,ディグナーガ著『プラマーナ・サムッチャヤ』(以下,PS)およびダルマキールティ著PVに対し注釈を書いており,両注釈においてアポーハの3分類に言及している.

 本稿では,このPSとPVに対するタルマリンチェン注を参照することで,ディグナーガとダルマキールティの二者と,アポーハの3分類との関係について検討し,アポーハの3分類の起源を明らかにする手がかりとした.

 タルマリンチェンは,PSおよびPVへの注釈において,アポーハの3分類を「他の排除の定義が分類されたもの」と捉え,その概念を重要視していた.PSへの注釈では,3分類されたアポーハをディグナーガのアポーハの概要と位置付けていたが,具体的なPSのテキストとの関連は示していなかった.一方,PVへの注釈では,ダルマキールティのPV 1.169の語釈からアポーハの3分類が導かれると捉えており,これはシャーキャブッディのPVへの注釈には見られない捉え方である.タルマリンチェンはアポーハの3分類とダルマキールティのPVとの関係性を強調することで,アポーハの3分類が注釈者シャーキャブッディではなくダルマキールティ自身により提唱されているということを強調していると考えられた.
目次1. Introduction 1156
2. Three categories of apoha in Dar ma rin chenʼs commentary on PS 1157
3. Three categories of apoha in Dar ma rin chenʼs commentary on PV 1158
4. Conclusion 1160
ISSN00194344 (P); 18840051 (E)
DOIhttps://doi.org/10.4259/ibk.70.3_1156
ヒット数66
作成日2023.01.11
更新日期2023.01.11



Chrome, Firefox, Safari(Mac)での検索をお勧めします。IEではこの検索システムを表示できません。

注意:

この先は にアクセスすることになります。このデータベースが提供する全文が有料の場合は、表示することができませんのでご了承ください。

修正のご指摘

下のフォームで修正していただきます。正しい情報を入れた後、下の送信ボタンを押してください。
(管理人がご意見にすぐ対応させていただきます。)

シリアル番号
662870

検索履歴
フィールドコードに関するご説明
検索条件ブラウズ